日本は世界の中でも稀な文字体系を持つ国です。３種類の文字を操る国は例を見ません。漢字・ひらがな・カタカナの３種類です。漢字とカタカナは非常に近い存在です。漢字の一部を抽出した文字がカタカナです。一方、ひらがなは漢字を極限まで略し、崩した文字です。漢字字形の角張加減とカタカナは近似します。ひらがなは毛筆の運筆上編み出された丸みがその特徴です。

丸みを表現することは大変難しいので小学校入学と同時にひらがなを学びます。次がカタカナです。しかし、あまり時間をかけません。だから、繰り返し練習する必要があります。

練習方法として一番のおすすめは「空書」（そらがき、くうしょ）です。先生と一緒に黒板に書かれた文字を腕を上げ、空に文字を書くことから名付けられました。効果は高いのです。書き順の習得にもなります。次はノートに鉛筆で書きます。何回も何回も書いて覚えます。覚えるには「手」です。体で学ぶことが習得の近道です。