学校日記

苦手だけど がんばる!

公開日
2007/12/17
更新日
2007/12/17

5年生

 【5年 樋口 真冬】

 私は体育っぽくて、体を動かすのが苦手です。だからこの持久走大会でも、がんばってもビリくらいだと思っていました。
 (どーせ、がんばったってどうにもなんない。)
そうやってあきらめかけていました。持久走の自主トレの日、一人でやるのは少しはずかしいから、友達といっしょにやったんです。ちらっと周りを見たら、みんな息を荒くして汗も出しながらつらそうに走っていました。少しなんだか心が痛いような気がしました。
 委員会の後、窓の外を見たらクラスの少しの人が、リレーを勝手にしていました。みんな少しでも速く走れるようにがんばって走っています。走るのがきらいな人だってがんばっているのに、私だけぐうたらしたらだめっと思いました。ちょっぴりはずかしいけど、ランドセルを下駄箱の上に置いて、外に出て行きました。少しでも走りたいという気持ちでいっぱいでした。1周だけだけど走れました。とってもうれしかったです。
 本番前の日、自主トレで走っていたら、先生が大きな声で、
「がんばれっ、真冬さん!」
って言ってくれました。目から涙が出そうなほど勇気がわいてきました。
 本番がついに来てしまいました。きん張とともに、ピストルが鳴りました。
(がんばらなくっちゃ意味がない!)
少しでも伸びてくれたらどんなに良いか。苦しくてつらいけど、でも今あきらめたら、絶対に後悔すると思いました。とちゅうで私の名が入った応援が耳に入りました。
(がんばらなくっちゃ、がんばらなくっちゃ。)
決して楽しく面白いことじゃないけど、今は・・・
 (おわりの合図の)ピストルの音が大きくひびきました。コーンの数を数えたら、2本多くなったことがわかりました。心の底からうれしかったです。もしも苦手で嫌でも、がんばってあきらめなければ、いくら進まなくてもそれだけの価値はある、ということがわかりました。
 これからも、苦手だけど…がんばる!自分のベストをつくせ!