人づくり未来塾推進事業報告
- 公開日
- 2008/03/21
- 更新日
- 2008/03/21
「チーム学校」実現事業
1 事業名 基礎学力アップ事業
(1) 目 的
・学習の到達度を知るだけではなく、その背景となる児童の意識や行動様式を明らかにすることで、学校の経営計画に活かす。
・教職員のみならず、保護者や地域にも調査及びテストの結果を明らかにし、
課題と今後の対策を共に考え、自校の求める力を明らかにする。
・学校では、一人一人の子が学習をするんだという雰囲気を高めていく。
(2) 事業の概要
・4年生を対象に国語・算数の「学習到達度調査」と「学習意識調査」を実施し、自校の課題と学力向上策について検討し、実践する。
・全校児童の学習方法・学習習慣等についての調査をもとに児童の実態を把握し、家庭・地域・中学校と連携して、よりよい学習習慣の形成に努める。
・毎学期、漢字・計算大会、読書月間を計画し、基礎学力の向上をめざす。
(3) 事業の成果
・1学期に「学習到達度調査」と「学習意識調査」を実施し、本校児童の実態と課題が明確になり、対応策を立てて、2学期、3学期の学習指導を行うことができた。
・本校児童の共通の弱点である文章理解力と資料読解力について、全教員で研修を深め、言語科や各教科において、全学年で指導することができた。
・「学習意識調査」から、ゲームやテレビ視聴に費やす時間が多いことと、家庭学習の時間が短い実態が明らかになり、6月、10月に生活点検カードを用いて改善を図った。また、学級懇談会、学年だより等で、学力と基本的な生活習慣の関係が分かる資料や学級の実態を示しながら啓発し、協力を要請した。
・本校独自で行っている漢字計算大会を、学期末ごとに取り組んだが、学習内容を復習し基礎基本の定着を図るよい機会となった。残念ながら目標数値90%を達成することはできなかった。1年から4年生ではほぼ95%の児童が合格したが、5.6年生の計算大会での合格率が特に低かった。これは、問題が難しくなるに従って、基礎的な内容が定着できない児童が増えることをあらわしている。指導を要する児童は個別に指導したり、家庭での生活習慣を改善し学習時間を確保したりする必要がある。
・読書習慣をつけるため、必読図書を選定して読書に取り組ませているが、本年度は完読率が昨年度より低かった。耐震工事のため図書室や学級文庫の本を十分利用できなかったことが原因として考えられる。今後、図書館指導に力を入れていきたい。