事業報告(基礎学力アップ事業)
- 公開日
- 2007/03/20
- 更新日
- 2007/03/20
「チーム学校」実現事業
1 事業名 基礎学力アップ事業
(1) 目 的
学習の到達度や学習に対する児童の意識や行動様式を明らかにすることで、学校経営計画の策定に生かす。
児童の実態をもとに、学習指導方法の工夫改善を図り、基礎学力の向上をめざす。
(2) 事業の概要
・4年生と6年生を対象に国語・算数の「総合学力調査」を実施し、児童の実態と自校の課題および学習指導方法の工夫改善について策定する。(5月上旬実施)
・全校児童の学習方法・学習習慣等について調査をもとに研修を深め、家庭・地域・中学校と連携して、よりよい学習習慣の形成に努める。
・毎学期、漢字・計算大会、読書月間を実施し、基礎学力の向上をめざす。
(3) 実施状況及び成果・課題
① 「総合学力調査」の結果・考察
国語・学校独自の漢字テストを継続的に実施しているので、漢字の力は徐々についてきているが、同音異義の漢字を書いてしまったり、細かい部分が正確に書けなかったりするため、書く問題での正答率は低い。漢字練習を継続的に行うとともに、漢字学習・練習の工夫を図っていく。
・文脈に即した内容の読み取りができない。読解教材の中から重点的に指導する教材を選択し(文学教材1つ、説明文教材1つ)、学び方も含め指導していく。
算数・論理的に考える力、数学的な思考力を欠いている。また、学習直後はできても、時間がたつとできなくなってしまう問題もある。算数的活動を取り入れて個々が自分の考えをもてるようにする、また、いろいろな考え方を出し合い、比較・検討する中で考えを深めていくような授業を工夫していく。
・計算領域だけでなく、いろいろな領域も反復練習ができるよう工夫していく。
② 学習習慣の実態調査
昨年度実施の「学習意識調査」から、ゲームやテレビ視聴に費やす時間が多い実態があきらかになった。本年度は4月、6月に生活点検を行い、家庭と協力しながら基本的な生活習慣の確立と家庭学習の習慣化が図れるようした。学校においても、学習のきまりを徹底して指導し、集中して学習に取り組めるようにした。また、家庭教育学級や学級懇談会でも、家庭における生活の見直しと計画的な学習について啓発した。
③ 漢字・計算大会
漢字や計算などの基礎学力を定着させるために、毎学期末に本校独自の漢字計算大会を実施し、正答率90パーセント以上の児童に合格証を発行している。漢字計算大会の合格に向け、復習や苦手な分野の克服などを熱心に行っている。合格者も90パーセント近くになり、漢字と計算の定着が図られている。
④ 読書月間
6月、10月、2月を読書月間として、オレンジタイム(朝の10分間)を読書の時間にしたり、ボランティアによる読み聞かせを行ったり、本の紹介カードを作って掲示したりしている。また、年度当初に学年必読図書を10冊選定し完読者には完読賞を与えたり、図書カードを工夫して継続的に読書に取り組めるようにしてたりしている。2学期までには、ほとんどの児童が必読図書を完読するなど読書の習慣が身についてきた。