“一隅” H22. №3
- 公開日
- 2010/09/18
- 更新日
- 2010/09/18
校長メッセージ
− 「西浦教師塾」板東元 −
4/30(金)は好天に恵まれ、素敵の遠足になりました。熱海、姫の沢公園はかなりよい春の遠足場所かと思います。
前日4/29(木)に偶然NHK午後6時10分からの番組、「旭山動物園・園長の挑戦 羽ばたけオジロワシ!野生の力をとり戻す」を見ました。内容は素晴らしいものでした。園長・板東元氏が旭山動物園を経営するにあたり、前の園長の意向を引き継ぎ深化させている様が紹介されていました。
ペンギンの行進、シロクマのダイビング、アザラシの円筒移動はどれも該当動物の習性を熟知していることと、動物園を訪れる観客を喜ばせたい思いが合致したことが絡み合って編み出された動物を見せる旭山動物園独自の具体策です。
それまでの動物園は単に檻に入った動物を人間が対面する様式で見ることが当たり前でした。板東園長たちはこの常識を覆します。
そこには私たち教師が子供たちを教育する営みと非常に近いものを感じます。何より教材研修と子供理解が基盤です。
動物の習性をよく知ること、子供理解です。どんな環境なら伸び伸びと与えられた施設の中で活動できるのか、観客がいても動物の習性を見せられるのかを考え、試します。オジロワシの習性を知った上で、ワシが住むにふさわしい小屋を作り、入園者に見てもらうまでを番組にしていました。
むげなるかなです。
(平成22年 5月 6日)