離任される先生方から(2)
- 公開日
- 2020/03/27
- 更新日
- 2020/03/27
学校ニュース
教頭 稻木 和彦 先生
みなさん、大変お世話になりました。何事も楽しむためには、その力が必要です。みなさんも勉強、部活動など、しっかりと力を付け、学校生活を楽しんでください。
渡邉 博子 先生
市立沼津高校には8年間勤めさせていただきました。8年は、私の教員生活の中で最長勤務期間の学校です。生徒も先生方も非常に良い人たちが多く、楽しい教員生活を送ることができました。そのため、お別れするのは非常に寂しく、もっと勤めたかったなあと思いが湧き上がります。
コロナウイルスが猛威を振るい、先が見えない不安がありますが、今、この時代、先が見えないことはコロナウイルスだけではないと思います。様々なことが多様化、複雑化し、先が見えない、読めないことは当たり前なことなのだと思います。そういう時代の中を、強かに、そしてしなやかに生き抜ける力を皆さんには持ってもらいたいなあと思います。
最後に、皆さんの明るさ、優しさ、そして元気な挨拶は他のどの学校にも負けない強みだと思います。私自身、皆さんからたくさんの元気をもらい、今まで頑張ってこられました。8年間、どうもありがとうございました。皆さんのますますの活躍を心から祈っています。
杉山 裕也 先生「心外無刀」杉山 ジョイ裕也
わたしはこの学校に8年間お世話になりました。そのうちの5年間、剣道部顧問として部活動に携わりました。本校の剣道場の名前をみなさんはご存知でしょうか。道場の名前は「無刀堂」。流派の名称は「無刀流」。やたらと「無刀」という言葉が出てきます。不思議ではないですか。剣道とは剣(竹刀)を持ってお互い一本を取り合う武道です。それなのに「無刀流」、刀無しとはどういう意味なのか。
その疑問の答えが剣道場に掛かっている道場訓「心外無刀」という言葉です。道場訓とはその道場で稽古をする際に、大切にする事柄や精神を記したものです。本校の道場訓「心外無刀」は、そのまま読めば「しんがいむとう」、書き下して読むと「心ノ外(ほか)ニ刀無シ」。意味を簡単に言えば、「剣を持っていても持っていなくても、一番大切な「刀」は「心」の他にありえない」ということでしょうか。
剣道とは一対一で相手と向き合う武道です。相手と向き合うということは、自分のこと
ばかり考えていてはダメで、相手のことも考えなければなりませんし、相手のことを考えると「自分は相手よりも弱いのではないか」とか「今打っていけばやられてしまうのではないか」、「本当に勝てるだろうか」など自分の恐怖心や不安との闘いになります。そうなるとやはり「心」というのは剣道で一番大切、というのも納得です。
そんな中、最近の高校生の剣道選手を見ていて思うことをふたつ挙げます。まず相手の竹刀と自分の竹刀を接触させず、自分のタイミングで自分勝手に技を出す選手が増えてきたこと。そして試合前や日常でのあいさつができなくなってきたことです。
自分と相手の竹刀を接触させないで自分勝手に打つということは、当然技も決まるものではありませんが、それ以上に「相手と触れ合うのが恐い」という印象を受けます。年々相手との接触を嫌う選手が増えてきました。そういう選手はきっと、日常生活でも他者との関係づくりがきっと下手クソなんだろうな、と思ってしまいます。事実、選手の顧問の先生にそのことを尋ねると、そうだったりするのでびっくりです。
あいさつも、本当にあいさつをしないという意味ではありません。互いに心と心を合わせて、目と目を合わせてきちんとあいさつができないということです。剣道の試合前のあいさつでは、審判から礼の号令がかかることはありません。選手同士が、互いに呼吸を合わせて自分たちで礼をします。心と心、目と目を合わせて礼をすることが大切ですが、これができない。試合場を離れた場のあいさつでも、相手の目も見ないで「チワッス!」とかあいさつしてくる。中にはこちらが何か仕事をしていて、注意が向いていないときに背後からでけぇ声で「コンチワ!」とか。びっくりして縮んだ寿命を返せ。とまぁ相手のことを考えない自分勝手なあいさつが増えてきたわけです。
ここまで本校の道場訓「心外無刀」、竹刀の接触、あいさつと剣道のことを話してきた気がしますが、これらが剣道だけに言えることではないということにお気づきでしょうか。あいさつや人との関わりというのは、何も剣道だけではなく、日常生活でも言えることです。この学校はあいさつができる学校だな、というのが8年前のわたしの市立沼津のイメージでした。今はどうでしょうか。互いに目と目を合わせて、心と心を合わせて、相手のことをきちんと見てあいさつはできているでしょうか。自分勝手にあいさつしていないでしょうか。自分勝手と言えば他者との関係づくりでも、自分勝手に投げっぱなしの言葉を使っていないでしょうか。きちんと会話のキャッチボールができているでしょうか。相手ときちんと目と目を合わせて、心と心を合わせてコミュニケーションがとれているでしょうか。友達とはとれていますか。クラスの仲間とはとれていますか。先生たちとは、家族とはとれていますか。相手ときちんと向き合う、そこにわたしは「心」があるのだと思います。
またこれからの人生の中で、君たちは様々な壁に立ち向かっていく時が来ると思います。その時に「自分にできるだろうか」とか「失敗するのではないか」などの恐怖心や不安とどう闘うか、それもまた剣道と同じ。自分の中の「心」と向き合い、それらの感情と闘って「それでも!」と言える人間になりましょう。「心外無刀」、心の外(ほか)に刀無し。剣を持っていてもいなくても、いつでも一番大切なのは「心」です。自分がやれると信じれば、どんな困難なことでもいつかは成し遂げられます。逆に自分ができないと思えば、どんな簡単なことでも絶対に成し遂げられません。すべてのスタートは自分の「心」です。自分の「心」と、相手の「心」と、それぞれきちんと向き合い、コミュニケーションを大切にしながら、強くしなやかな「心」で生きましょう。「心外無刀」、わたしはこの言葉が好きです。君たちもこの言葉を知り、大切にしてもらえると嬉しいです。
P.S.文章の量の都合で書きませんでしたが、わたしはこの学校の校歌も大好きです。歌詞に思いをめぐらせながら、校歌もぜひ大切にしてください。
林 慈子 先生
この度の人事異動で清水東高校へ異動することになりました。市立沼津高校で過ごした4年間は私自身にとっても大変勉強になる時間でした。優しく暖かな生徒たちと、生徒の成長を切に願い、教育に一生懸命な先生方。市立沼津の一番の財産は、この「人」であると感じています。在校生の皆さん、先生方の話を是非よく聞き、よく考えてください。先輩やクラスメイト、後輩や仲間の話も、自分のこととして聞いて考えてみてください。きっと皆さんの成長のヒントが散りばめられています。是非それを毎日の生活の中に取り入れてみてください。そうした小さな成長を3年間重ねていけば、卒業する頃にはこの先の人生を豊かに生きていくだけの力がつくはずです。この学校は生徒を大きく成長させてくれる学校です。先生方を、仲間を、そして自分の可能性を信じて、精一杯頑張っていってほしいと思います。皆さんの成長を傍で見られないのは心残りではありますが、離れていてもいつも皆さんのことを応援しています。
岡野 裕樹 先生
1年間の短い間でしたが楽しかったです。ありがとうございました。
1年間を短いと形容することに違和感がありますが、高校生的にはどうでしょうか。
時間の感じ方は人によって差異がありますが、アインシュタインが相対性理論を説明する際にした例え話に従えば、
「美人と話す1時間は1分に感じる」訳で、私にとってこの1年間は美人と話すのに匹敵するものでした。
皆さんの高校生活もそうであることを願っております。
小林 千尋 先生
2016年秋頃から中等部でお世話になりました。その頃の中等部生は、泉先生ロスによって大変悲しんでいましたね。中等部の行事で特に印象に残っているのは、合唱コンクールです。朝から帰りの会まで、毎日きれいな歌声が聞こえて、仲間とぶつかりながらも、最後にはクラスが団結して一つのものを創り上げる姿に大変感動しました。
現在の2年生と共に、高校に進学しました。この約3年間で、心も体もこんなに大きく成長するんだと教えてくれました。1年生も一緒に高原教室や遠足に行きましたね。みなさんの卒業を見届けられないことが、本当に心残りです。
私は、働き始めてから「人生でやりたいことリスト」を作りました。やりたいと思った気持ちを忘れないようにするため、やりたいことのために頑張るためです。
アルパカとカピバラに会いに行きました。のんびり過ごしていていいなあと思いました。バンジージャンプをしました。もう二度とやりたくないと思いました。でも、勇気を振り絞った自分を称えたくなりました。そんなこと…と思われるようなことでも、一喜一憂した自分の気持ちや思いを大切にしていきたいのです。
みなさんのおかげで成長できました。とは言ってもまだまだ未熟者。今日の経験が明日に繋がるように、私も夢に向かって歩み続けていきます。これからも共に、前向きに頑張りましょう!約3年間ありがとうございました。
高木 郁子 先生
高木郁子です。
情報の授業を担当しました。(※情報は2003年から新設された教科です)
高校1年生のみの授業なので、覚えている人のほうが少ないかもしれません。
市立高は私の母校でもあり、縁あって働くことができたことに感謝しています。
高校を卒業してから久しぶりに(久しぶりどころのレベルじゃないけど;)訪れた校舎はすっかり綺麗に生まれ変わっていましたが、学校内はまだあの頃のままの場所もあって、懐かしく思ったことを覚えています。行事で校歌をすぐに歌えたこと、かつての恩師に再会できたこと、吹奏楽部に混じって野球応援に行ったこと…。他にもたくさんの思い出があります。
ずーっといると思っていたのですが、旅立ちの日が来てしまいました。
いくつになっても新しいことに挑戦して努力をつづけ、自分と向き合っていきたいと思います。
14年間、大変お世話になりました。
事務 勝又 弘恵 さん
市立高の皆様へ、3年間お世話になりました。ありがとうございました。市立高での3年間はあっという間で、楽しく仕事をすることが出来ました。なぜなら熱心な先生方の指導のもと、生き生きとした学校での生活を送る生徒達とともに過ごすことが出来たからです。たとえば、鷹峯祭など大人の私たちもワクワクしました。今年は自分の息子も中学3年生になります。子供にも、子供の友達にも市立高の楽しい所・良い所をアピールしたいと思います。今後も皆様のご活躍をお祈りしております。
事務 武井 淳子 さん
おもしろき こともなき世に おもしろく
すみなすものは 心なりけり (高杉晋作の句)
事務 鎌井 早苗 さん
お世話になりました。ありがとうございました。
用務員 落合 泰夫 さん
お世話になりました。
用務員 八長 広志 さん
2年間、事務職員(用務員)として、母校である市立沼津に戻って来られた事に感謝しております。
生徒の皆さん、将来の目標を作り、その目標に向かって日々の精進を怠らず、学校生活を送ってください。
大変お世話になりました。