学校日記

6月の朝礼講話

公開日
2018/06/13
更新日
2018/06/13

校長からのメッセージ

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お年寄りに座席を譲ることは誰もが道徳的価値として理解しています。では、席を譲ることを躊躇したり、見なかったことにしようと考えた自分は誤りでしょうか。
決してそうは思いません。中学生の年代は、大人になればあっさりと切り替えられたり、こんな些細なことと思われることも、随分と引きずったり、悩んだりすることがあるものです。でもそれは、正しい行為をしなくてはという理想や美しい心があるから、理想に対して現実を伴うことができない自分に悔いを残したり、自分を責めたりするのです。 若い時は気持ちが純粋だからこそ、健全だからこそ迷い、悩むのです。大人になるとずるさを覚えてしまうから割り切って考えてしまうのです。ある意味では寂しいことです。
 ベストセラーの「君たちはどう生きるか」には、思春期の年代だからこそ感じることや悩んだり戸惑ったりすることが身近な生活場面で沢山出てきます。それに対して主人公のおじが指南役となって彼を導きます。このたび学級文庫用に購入しました。これを機に良書に親しんでみましょう。