ごあいさつ
- 公開日
- 2006/10/04
- 更新日
- 2006/10/04
校長からのメッセージ
本校は、内浦中学校と西浦中学校の統合によって昭和56年4月に開校した学校で、今年で26年目をむかえました。学校は沼津市の中心部より20kmほどの南西の地にあり、内浦地区と西浦地区の境である内浦湾に突出した長井崎の高台にあります。
この高台に建てられた校舎は、周囲の緑(みかん畑)に映え、眼下に穏やかな駿河湾、正面に秀麗な富士を望み、大瀬崎の彼方に南アルプスを遠望できる風景は正に一幅の名画です。
校区は、駿河湾沿いに十数kmと東西に長く、入り江を活用した漁港等、14地区からなっています。地場産業として、漁業・養殖業やみかん栽培等が主ですが、近年では夏場の海水浴やダイビング、水族館などの観光施設、ヨット、釣りなどマリンレジャーなども盛んになってきております。家族構成は三世代同居の家族が多く、保護者は家業との兼業、自営、会社員など様々ですが、全体的に学校の教育活動には理解があり大変協力的です。なお、自治会などの地域も青少年の健全育成に大変熱心で「地域の子は地域で育てる」を合い言葉に様々活動をしています。地域の学校として、学校を大切に思い、様々な支援を惜しまない、そんな気持ちが強く感じられます。
さて、本校では、「自己の課題を追究し続ける生徒」を学校教育目標に掲げ、学校や地域など自分が所属する社会・集団において、自分のよさや可能性を発揮し、社会に貢献しようとする意志や実践力を育てることを目標にしています。そのためには、生徒一人一人をみつめ、生徒の活動意欲を大切にしながら、「確かな学力の定着」「豊かな感性と人間性の育成」「健やかな心身の育成」の3つを教育の柱に据えて学校教育目標の具現化を図っているところです。(学校グランドデザイン参照)
また、本校の教育活動の特色の一つにJRC活動があります。開校2年目から青少年赤十字(JRC)に加盟し、その精神は現在でもさまざまな教育活動の柱となっております。数年前からは「思いやりアクション」という実践活動を行っています。これはJRCの態度目標である「気づき・考え・実行する」をもとに、生徒会や個々の生徒が活動を提案して実践するボランティア活動です。地域清掃・環境美化・保育園や高齢者施設への訪問など気づいた生徒の発案により、その呼びかけに応じて賛同する生徒が自主的、自発的にボランティア活動を推進しています。
なお、これらの実践活動は、平成17・18年度に青少年赤十字活動研究推進校として委嘱を受け、来年の5月に静岡グランシップで発表する予定です。
さらに、本校の特色ある教育活動の一つとして、学校を取り巻く自然環境を大切にし、資源循環型社会の実現をめざすために国際標準規格ISO14001を取得し、環境美化・リサイクル活動を推進しています。生徒会やJRCによるアルミ缶や牛乳パックの回収、アクションプランの実践、PTA主催による故紙回収や環境美化活動などが挙げられます。なお、牛乳パック等の回収で得たトイレットペーパーを特別養護老人ホームへの慰問時に贈呈するなど地域のお年寄りとの交流も広がっています。
沼津市立長井崎中学校長 萱沼 栄