学校日記

幼児・児童虐待

公開日
2009/05/26
更新日
2009/05/26

校長のひとりごと

 連日、新聞紙面に載らないことがないと思われるほど多い事件に虐待があります。そしてその犠牲となるのは、いつも子供たちであって、私たちにはどうすることもできない歯がゆさが残ります。虐待にも様々な形があり、残虐事件のたびに報道はされてきていますが、それを事前に防ぐ法整備は未だ極端に遅れているように思えてなりません。
しかし、子供の命が脅かされる事件までには至っていなくても、日々の生活の中で虐待につながるようなケースは意外に多いことを、子供を育てる大人たちはあまりにも知らないことが多いものです。
 殴る・蹴るなどの身体的虐待をはじめ、子供への性的暴行や性器をいたずらに見せたりする性的虐待、言葉による脅かしや差別的な扱いをする心理的虐待、等々はっきりしたものもありますが、学校へ行かせる努力をしない、まともな食事をさせない、医師の診察をうけさせない、風呂にいれない、清潔な服装をさせない、健全な生活を保障しない等々ほったらかしの不適切な養育の虐待ケースもあります。この不適切な養育が驚くほど多く、本校の子供の中にもこれらの事例に近い子供たちがいるようにも思えますが、難しい問題で遅々として進まないのが現状です。子供たちのこれから先を考えるとき、一日も早い法整備の充実を心から望むところであります。