学校日記

自然教室終わる

公開日
2009/10/02
更新日
2009/10/02

校長のひとりごと

 2泊3日の自然教室が終了しました。この間の子供たちは、様々な体験を重ね実り多い時間を過ごしたと思われます。協力、助け合い、話し合い等々どれをとっても教室でのそれとは比べものにならないほど身近な、体験になったことでしょう。話し合ったことがすぐその場から実践につながるので、それぞれが真剣に自分のこととして取組まなければグループ活動は成立しなくなり、班員に迷惑をかけることになります。
 遅れれば「喝」が掛かります。誰かがやるだろう、やらなくても平気、やりたくないから・・・は、教室では何とかなりましたが、大自然の中では通用しないことが誰もが徐々に分かってきました。
 また飯盒でご飯を炊くにもマッチが擦れない、火をつける紙と割り箸のセッティングができない、布団や毛布がたためない、風呂に行くのにタオルを持たない、着替えたものを脱衣場に置いたまま持ってこない、自分の物が無くなっても分からない、家に帰りたいと声を上げていつまでも泣いている・・・等々様々な現われはありましたが、どれも一つ一つを体験することで学年相応に身に付いていきます。
 このように団体生活では、自分勝手や他人任せは絶対に許されないことを改めて学んだ2泊3日でした。退所式では、学年主任から「自然教室は2泊3日でもう十分な人、もう帰りたい人」の質問に大半の子供が手を挙げたのに対して、「もう少し続けたい人」には4〜5名の子供が手を挙げたにすぎませんでした。
 私は意外な結果に大変驚いた反面、便利な生活に慣れ親しんで(親が何でもやってくれることも含めて)日常的に自分ではやらなくなっているんだな、以前の子供たちと大分変わってきているなと少々残念な気もしました。可愛い子にはもっと旅をさせなければという思いです。