学校日記

たいくつな学級閉鎖

公開日
2009/11/20
更新日
2009/11/20

校長のひとりごと

 学級でインフルエンザに感染した子供や発熱で欠席する子供が多くなるとほとんどの学校では、学級閉鎖の措置をとります。それは感染がこれ以上拡大しないように配慮することや欠席者があまりに多くなると一斉授業が成立しなくなるからでしょうか。
 しかし、健康で元気な子供たちにとっての学級閉鎖は迷惑そのものではないでしょうか。確かに学校へ行かなくていいのはうれしいかも知れませんが、閉鎖中の昼間は学校にいる時と同じように自学自習の時間となり、友達が学校から帰って来る時間までずっと家に閉じこもっていなければならないのです。学校に行けば、休み時間には外で思い切り身体を動かすことはできるし友達とボール遊びもできますが、一人で家にいては全てができないからたいくつだと思います。

 先日もこんな話を耳にしました。近隣市のことですが、学級閉鎖中の子供が元気な友達数人を呼び出し午前中から公園で遊んでいたというものです。その子供たちは、学級閉鎖を臨時休業だと思っていたらしいのですが、子供の親も同じように理解し何の指導もせずに、ただ子供だけ家に残し仕事に出たので知らなかったようでした。
 笑い話のような本当の話です。今の世の中、学級閉鎖に限らず土日にしても学校から帰った放課後にしても、家の中が子供だけになってしまう家庭が如何に多いかが分かります。私たちは安易に閉鎖を考えますが、家の中に残された子供のことも考えて全体指導しなければ、事件や事故に巻き込まれることもあるかも知れません。