学校日記

漢字学習・1年生編

公開日
2010/07/14
更新日
2010/07/14

「チーム学校」実現事業

1年生は80文字の漢字を習います。1年生ではこの漢字を読めるようにすることをねらいとします。書くのは2年生までを目標とします。読むことは漢字に慣れることで比較的早くできますから、日頃から漢字のシャワーを浴びることが大事です。どんどん読ませましょう。

漢字がもつ文字としての特長は「表意文字」であることです。文字そのものが単独で意味を持っている点です。「危」という漢字を見れば危なそうに見えることをいいます。ひらがなを並べれば「あ」「ぶ」「な」「い」と4音をつなげて意味のある言葉になるのと比べれは漢字のもつ特長は一目瞭然です。

1年生は学校としては初めて漢字を指導する学年です。
そこで、「指導要領」にある「漢字の字形と具体的な事物(実物や絵など)とを結び付けるなどの指導を工夫し、漢字が表意文字であることを意識しながら、漢字に対する興味や関心を高められるようにする。」授業を試みてみました。
白川静が唱える漢字学に基づく、山本史也『神さまがくれた漢字たち』理論社、2004、のp151に紹介されている「象、馬、鹿、犬」4種類の動物を表す漢字(絵)を使って授業をしました。

思いの外、1年生の反応がよく安心しました。漢字がもつ一番の特長を最初に教え、授業として掘り起こすことは大事なことだと考えます。
1年の担任はひらがなを教える時、必ずひらがなの元になる漢字を書き、ひらがなは漢字をくずした文字であることを教えてくれました。基本は漢字である点を1年生から教えることを試みています。