学校日記

“一隅”№3

公開日
2010/08/05
更新日
2010/08/05

校長メッセージ


−挨拶−
昨年実施した保護者アンケートの記入欄のまとめ(H20.2月)に職員の「挨拶」に関する意見があり、目に留まりました。

「あいさつする子は気持ちよく自分からしてくれます。まず、保護者からあいさつで はなく先生達から“こんにちは”を聞きたいです。」
「校外学習の時、各バス停から乗るとき、親としては、一言「お願いします。」と先 生に言いたかったのに、先生は動こうともしないので、仕方なく、ただバスを見送ったということが多い。その場に立って会釈してくれるだけでもいいのに…と思う。」
「お迎えの時も、自分が受け持った生徒の親以外だとか、もう今は関係ないみたいな 態度で、こちらから声を掛けないと、そのままみたいな時がある。中には、いつも気持ちよく「こんにちは、ご苦労様です。」と言ってくれる教職員もいて、とても うれしい。子供達だけでなく、親・先生も挨拶です。」

前回紹介した浜松の教育長、高木伸三氏は平成19年10月18日付け静岡新聞夕刊の「窓辺」に−顔見知り運動−と題したコラムを寄せています。
「見知らぬ青少年にただ正義感だけで声を掛けることは難しい。」ので、「子どもたちが小さいときから、親はそれぞれの地域の行事に子どもを参加させ、地域の大人とともに活動する場面を多くしていくこと」が大事であると提唱しています。「大人には子どもたちに、たくさんの人とかかわる体験を多くさせてほしい」と訴えています。
昨年の6月に開催された西浦小学校学校評議員の会合の議事録の中にKさんの次のような発言があったと記録されています。
「一回行事などで親しくなると、子供の方からあいさつしてくれるようになった。小 学校や中学校を卒業してからもずっと声をかけてくれる子がいたり、行事に進んで協力したりする子もでてきた。」(H19.6.25)

本来は高木氏やKさんの言うようにどちらが先に挨拶したかどうかが問題ではなく、顔をよく見知る関係を築くこと、同じ釜の飯を食らうこと、同じ体験をすることに意味があり、意義があるように思います。

(平成20年6月18日)