本年度の本校の計画を紹介いたします。
＜課題・目的＞
１　知識・技能を活用する能力が十分ではないことが客観的調査の結果からわかりました。そこで、基礎的・基本的な知識・技能の習得と共に、これらを活用する場を設け、向上を図っていきます。（3章-3-(1)知識・技能の定着及び活用と学習意欲の向上）
２　自然的な環境・人的な環境に恵まれた戸田という地域の特質を活かし、直接体験による実感を伴う主体的な学びを展開することで、思考力・判断力・表現力の基礎を形成していきます。（3章-3-(5）五感を感じて学ぶ体験活動）
３　単学級のため固定化されやすい人間関係を広げ、自分の可能性を見いだし、向上心を高めるためや他者との関わりを通してコミュニケーション能力を磨き、人間としてよりよい生き方を学べるようにします。そして、伝統として続いている長野県原小学校との交流活動をはじめ、戸田幼稚園や戸田中学校との連携、さらには、地域の教育資源の活用を進め、豊かな人間作りを推進します。（3章-4-(1)豊かな心の育成、2章-2-(2)幼稚園・保育所（園）と小学校の連携）
※各項目の後ろの（　）は沼津市教育基本構想の章立てと対応しております。

＜事業内容・計画＞
「戸田が好き！ひとが好き！地域で学ぶ体験活動推進事業」
１　戸田ならではの自然や人材・団体等を活用し、直接体験による学習を行います。
　　（1学期）
　　　・棚田での米作り　4年　4〜10月
　　　・タカアシガニ放流　6年　5月
　　　・へだっこへの読み聞かせ　6年　5月　
　　　・ヒラメ放流　5年　6月
　　　・いかだ遊び　1，2年　7月
　　　(2学期)
　　　・かかし祭り　4年　10月
　　　・ロシア大使館表敬訪問　6年　11月（修学旅行にて）
　　　・へだっこへの読み聞かせ　5年　11月
　　　・社会科見学　各学年
　　　・もちつき大会　1，2年　12月
　　 (3学期)
　　　・へだっこへの読み聞かせ　4年　2月
　　　・中学体験入学　6年　2月
　　　・磯海苔かき　3，4年　3月
　　　・中学の先輩と語る会　6年　3月
２　御浜を活動場所とし、地域の方と清掃活動やふれあい活動を行います。全学年　6月
３　伊豆市陸上記録会に参加をします。5，6年　10月
４　戸田小・原小交流を実施します。5年　7，1月
　　夏の交流　海遊び・釣り体験
　　冬の旅　　スケート（原小の校庭天然リンク）・スキー
５　Q-Uを実施し学習集団を形成する児童の意識や行動様式を把握し指導に活かします。　
＜評価方法＞
１　児童へのアンケートを行い、この事業と関連する項目の評価を数値化してこの事業の成果を判断します。
２　保護者へ学校教に関するアンケートを実施し、この事業と関連する項目の評価を数値化してこの事業の成果を判断します。
３　保護者アンケートに書かれた意見より事業の成果を検討します。
＜実施しての成果・課題＞
児童アンケートの体験学習への平均評価が５点満点中４．０点以上を目指していたが、児童の評価は４．７点であった。体験・交流活動が児童によい活動であり、楽しみにしている活動ということが分かる。また、原小との交流活動を体験した５年生の意見は以下のような意見であった。
　「初対面の人に接するのは、自分から積極的に話をしていくことが大事なことがわかった。」
保護者アンケートの「学校は特色ある学校作りに取り組んでいる」および「学校は、教育活動全般を通じて子どもの心が豊かになるような取り組みを進めている」について肯定的な保護者が８０％以上を占めた。
児童による学校アンケートの「授業がわかる」と感じている児童の平均評価が５点満点中３．８点以上を目指して取り組んできたが、４．１点となった。「先生方が細かいところまで教えてくれるから授業が分かる」という児童の声がどの学年からもあがっていた。来年度も学力の向上を目指し継続的に指導をしていきたい。