９月９日は、重陽の節句です。別名菊の節句とも言われます。

昔、中国では世界のすべては「陰」と「陽」からなっていると考えました。太陽・太陰（月）、男性（陽）・女性（陰）・・・。
数字にも陰と陽があります。奇数が陽、偶数が陰です。陽の数字で一番大きなものが９ですね。９の陽と９の陽が重なります。そこで重陽と言いました。

パワーの大きな陽の９が重なるのは、とてもいいことと考える一方、あまりに大きすぎて不安定で不吉と考えることもありました。そこでいずれにせよ節句としてお祝い・お祓いをすることになりました。

菊の咲く時期ですから、杯に菊を浮かべて菊酒を楽しんだそうです。

たまはるや　大盃の　菊の酒
　　　　　　　正岡　子規