学校日記

3月17日 卒業証書授与式 送辞

公開日
2022/03/17
更新日
2022/03/17

学校の紹介

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 送辞

 冬の寒さが和らぎ、登校中に見える富士の雪も解けはじめ、春の訪れを感じられる季節となりました。
 このようなよき日に、晴れて卒業式を迎えられる三年生の皆様、ご卒業、おめでとうございます。在校生を代表して、心より、お祝い申し上げます。
 卒業という新たな旅立ちの日に、皆様の心には、中学校生活での、様々な出来事や思い出がよみがえっていることでしょう。
 三年前、新しい制服に身を包み、期待と不安を抱きながら、校門をくぐられたあの日から、友とたくさんのことを学び、助け合い、ときにはぶつかり、泣き、笑い合ったことと思います。                                   
 私たちが入学したての頃、まだ何も分から
ない中学校での生活について一から教え、困ったときはやさしく背中を押してくださったことを思い出します。先輩たちと過ごした愛鷹中での日々は、私たちにとってのかけがえのない財産です。
 皆様との思い出を振り返ってみますと、特に印象深く残っているのは、「鷹根祭」です。初めての鷹根祭は、どのように進めればよいのか、何から何までわからない状態でした。そんな中、先輩方が率先して運営してくださり、頼もしく、心強く感じたことをよく覚えています。             
 体育の部では、練習のときから全力で、楽しみながらも真剣に取り組む姿が見られ、中学校生活最後の鷹根祭にかける思いや情熱が伝わってきました。応援合戦では、ひと言ひと言の重み、迫力を体感し、最上級生の姿とは、このような姿なのだと憧れの気持ちを強く感じました。
 文化の部では、合唱の合同練習をさせていただく機会がありました。三年生の合唱は、声がそろっていて、一体感があり、ソプラノの高く美しい響き、アルトの支えるようなハーモニー、テノールの力強い歌声に心を奪われました。また、歌詞に想いを込めながら、歌う三年生の合唱は、とてもきれいで感動しました。
 私たちが先輩方を一番身近に感じたのは部活動です。私たちに技術面だけでなく、礼儀や仲間と協力することの大切さを教えてくださいました。また、努力することの大切さや勝利への想いなど本当に多くのことを学ばせていただきました。四月からは、私たちが伝える番です。先輩方のようにうまくできるか分かりませんが、より強く活発な部活動にできるよう、頑張っていきます。
 委員会活動では、学校をよりよくしようと懸命に尽くされる姿がとても頼もしかったです。
 現状の愛鷹中の状況を理解し、良いところ、改善すべきところを明確にして、意見を出し合い、どうするのか具体的な活動を考えていました。それは、三年間の経験があるから、できることなのだと思いました。今度はわたしたちが新一年生、二年生の前に立ち学校を動かしていくのだと思うと少し不安はありますが、先輩方に教わったことを武器にして、しっかり受けついで頑張っていきます。
 コロナ禍の二年間はこれまで私たちが当たり前だと思っていたことが簡単に覆ってしまいました。楽しみにしていた学校行事が縮小、中止になり、満足できない日々が続きました。このような状況でも、出来ることを前向きに取り組み、活気ある学校にしてくださいました。そして、どんな状況であっても、あきらめず挑戦する姿を見せてくださいました。
 これから、先輩方はそれぞれの道を歩んでいかれるのですね。いく先々でも私たちのよき先輩として、ずっと活躍し続けてください。
 私たちは先輩たちから手渡されたバトンを引き継いで、新しい愛鷹中をつくっていきたいと思います。
 名残は尽きませんが、とうとうお別れのときが参りました。
 結びとなりますが、卒業生の皆様のさらなるご活躍と輝く未来をお祈りして、送辞とさせていただきます。

   令和4年3月17日 在校生代表 三澤 遼平