学校日記

卒業証書授与式

公開日
2023/03/16
更新日
2023/03/16

学校の紹介

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答辞
 春の暖かい光が少しずつ注いできて、桜のつぼみが膨らみ始めた今日、私たち卒業生九十九名は、愛鷹中学校を卒業します。本日は、私たちのためにこのような式を催していただきありがとうございます。また、お忙しい中、多くの方々にご臨席賜り、卒業生一同、お礼申し上げます。
 三年前の四月、私たちは不安と希望を抱きながら、入学式をまだかまだかと待ち望んでいました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、二ヶ月間登校することができず、六月にやっと私たちは入学をしました。ただでさえ慣れていない中学校生活とコロナウイルスによる活動の制限、あまり充実した日々が送れたとは言えない状況でした。そのような状況の中で行われた鷹根祭。活動の制限により、体育の部では学年種目などはなく、学級対抗リレーだけが行われました。しかし、二・三年生、特に三年生はそのリレーにクラス全員で心を通わせて挑んでいました。文化の部でもリモートでの鑑賞とはなりましたが、そこからでも三年生の歌声に込められた鷹根祭にかける思いが伝わってきました。限られた中でも全力で取り組む三年生の背中は、とても大きく、かっこよかったことを覚えています。そんな姿を追いかけていると、あっという間に一年が過ぎ、二年生になりました。
 中学校生活にも慣れ、活動の制限も緩和され、去年よりも多くの行事を行うことができました。激励会では、二年生の頃の私たちが初めて中心となり、一年生と協力しながらたくさんの工夫をしたムービーを作成したり、この激励会から発足した応援団が声を張り上げたり、三年生に熱いエールを送ることができたと思います。鷹根祭は二度目ということもあり、一年生の時よりも練習から全力で取り組むことができました。そこで私は、鷹根祭というのは、ただ勝利を目指すだけでなく、クラスの中でアドバイスを言い合ったり、思いを一つにして練習したりすることにより、本番の勝敗に関係なく、悔いなく終わることができ、自分にとって良い経験になるものだと気づきました。そして、高原教室は日帰りとはなりましたが、富士山のふもとの朝霧高原へ行きました。キーホルダーの作成やプラネタリウム観賞、ウォークラリーを行いました。一日という短い時間でしたが、最大限に仲間と楽しめました。個人的には、近くから見た富士山の迫力にとても感銘を受けました。悔いを言うならば、寝泊まりをして、自然の中でもっといろいろなことをしたかったという思いが残っています。しかし、一年生の時より充実した生活が送れたと思います。それぞれの行事の中で私たちは、次は学校の先頭に立つことを自覚しながら成長していきました。そして、私たちは学校の最高学年である三年生になりました。
 三年生になってすぐに、三年間で最大の行事とも言える修学旅行を迎えました。中学校生活初めての宿泊行事はとても楽しみでした。事前学習を通じて、奈良と京都ならではの魅力や行きたい場所などを班で話し合いました。最初はあまり興味のなかったお寺や歴史も、調べれば調べるほど興味がわいてきました。そして、当日を迎えました。一日目は奈良、法隆寺と東大寺に行きました。実際に見てみると、ネットに載っていた写真が嘘ではないかと思うほどの迫力、想像の倍以上の大きさに驚きました。ホテルでは、友達とのとりとめのない会話を、夕食では目移りしてしまうほど豊富なビュッフェを楽しみました。そして、一日目が気づいたらあっという間に終わっていました。二日目は京都を観光しました。決められたコースをクラスで選び、たくさんの場所を回りました。特に、大徳寺では座禅を体験し、落ち着いた雰囲気の中で姿勢を正し、肩を叩いてもらうことなどを通して精神統一ができ、貴重な経験ができました。三日目は、清水寺で着付けをして回りました。みんな普段とは違った雰囲気でキラキラしていて楽しそうでした。着物を着て友達と食べたソフトクリームの味は忘れられません。三日間があんなに早く感じたのは初めてでした。
 中学校生活三年間で、もう一つ心に残っていることは部活動です。一年生の時は先輩の背中を追いかけ、二年生の時は先輩を支えながら後輩に仕事を教えました。そして三年生となり、チームをまとめ、部員のお手本となる存在になるという目標を立てて、部活動に励んでいました。コロナウイルスの影響で練習や試合がなくなってしまい、思い通りに行かない日々もありましたが、その中でもできることを考え、目標に向かって仲間とともに努力を積み重ねていきました。短い練習時間の中に、少しでも練習する時間を増やす工夫をしていました。保護者の方も直接応援はできなくても陰ながら支えてくださり、ありがとうございました。そして、私たちの努力、保護者の方々の声援など、全ての思いを込めて挑んだ中体連。私たちは県大会に出ることができました。そのとき、積み上げてきた努力が無駄ではないと実感することができました。
 三年間の中学校生活は、本当にあっという間でした。自然のあふれた愛鷹の、素晴らしい環境で私たちはたくさんの挑戦をし、たくさんの経験を積むことができました。
 在校生のみなさん、激励会や三送会を開いてくださりありがとうございました。中体連や受験の大きな支えになりました。鷹根祭などでも、すごい盛り上がりを見せてくれました。次はみなさんが愛鷹中学校の先頭に立ち、活躍していく番です。校長先生の「挑戦と笑顔」という言葉の通り、挑戦して、もがく先に笑顔があります。是非自分に自信を持って、いろいろなことに挑戦してください。応援しています。
 三年間を支えてくださった先生方。先生方は、私たちが何をするときにもそばで言葉をかけてくださり、私たちのことを一番に考えてくださいました。時には、最小限のサポートで私たちに自分で考え、実現する力を身につけようとしてくださることもありました。そのおかげで、今では卒業生一同たくましく成長しました。三年間支えてくださったことに対して、感謝以外の言葉が出てきません。
 また、保健室の下里先生、給食室の方々、カウンセラーの先生、事務の先生、用務員さん。皆様のお支えがあったおかげで、不自由のない、充実した生活を送ることができました。本当にありがとうございました。
 PTAや地域の方々、毎朝私たちの通学路で私たちの安全のために見守ってくださり、ありがとうございました。皆様の明るく優しいあいさつは、一日を明るく始めさせてくださいました。
 そして、どんなときでもそばにいて、私たちのことを何よりも大切に思い、支えてくれた家族のみなさん。数え切れないほどの心配や迷惑をかけてしまったと思います。そのたびに本気で向き合ってくれたおかげで、こんなにも成長し、今日この日、中学校の卒業式を迎えることができました。これからもたくさんの迷惑をかけると思いますが、そのときはまた、見守っていてください。強くなります。
 最後に共に旅立ち、それぞれの道へ歩んでゆく卒業生のみんなへ。私たちは長い時間を共に過ごしてきました。ここからは周りに知っている人はあまりいない場所で、新しい生活を過ごしていきます。そこで、大きな壁を前にして、立ち止まったとしても、この三年間の思い出を糧にして、一歩ずつでも前に進んでいこう。今まで起こったことは決して無駄ではありません。胸を張って共に一人一人の道を歩んでいこう。
 この愛鷹中学校で出会った仲間や思い出を胸に、自分の道に突き進んで行きます。愛鷹中で学べたこと、充実した三年間を送ることができたこと、一生忘れません。本当にありがとうございました。
             令和五年三月十六日
             卒業生代表 萱沼陵太

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