1/15(金) 卒業生(令和元年度 後期環境福祉委員長さん)からのお手紙
- 公開日
- 2021/01/15
- 更新日
- 2021/01/15
特別な毎日
名古さんと大平中の生徒のみなさんへ
ベトナム支援の講演を二年連続でしていただきありがとうございます。名古さんの講演は今の自分と将来の自分について考えさせられるものだったことを覚えています。今年の講演がどのようなものか分かりませんが、この講演を聴いた中学生の中には、将来の自分に対しての矢印が変わったり、加えられたりする人がいるのではないでしょうか。私はその1人でした。将来、ベトナムに行き支援活動を行うことは難しいですが、夢である教師として、私よりもずっと先の未来をつくる子ども達に名古さんの講演で知った人生においての大切なことを伝えていきたいと思うことができました。本当にありがとうございました。
そして、大平中の生徒のみなさん、たくさんの募金をありがとうございます。目標金額を達成されたようですね。元環境福祉委員長として、とてもうれしいです。ただ1つ、大平中のみなさんに言いたいことは、大事なのはお金の金額ではないということです。不自由のない家で育てられた私は、ベトナムの人たちの心を理解することはできませんが、ベトナムの人たちが欲しいのはお金ではなく、毎日心の底から笑うことのできる生活だと思っています。家族と一緒に起きて、ご飯を食べ、学校の友達と笑いながら過ごす生活です。私たちのあたり前はあたり前ではありません。このような生活を望む人たちがいることを私たちは忘れてはいけません。毎日、このような人たちがいることを考えなくてもいい、ただふとした日、ふとした時に思い出して欲しいと思います。私たちができることはほんのわずかです。そのわずかなことをやらずに終わるよりもやったほうがよいと考え、私はベトナム募金を始めました。
このお金で私たちはどのくらいの人を救えるのでしょうか。ベトナムのほかにも戦争で血を流しながら戦っている子ども達もいます。私たちが全員を救うことはできません。でも、身の回りの困っている人だけでも助けることができればいろいろな人を救うことができるかもしれない。やさしさは分け合うほどに増えていくものです。今、そして次の日、その次の日、何年後、何十年後に私たちは何ができるでしょうか。
これからの未来が今よりも明るく輝く世界であることを願っています。
大平中卒業生 ○○ ○○