2/16(火) LOVE。。 30
- 公開日
- 2021/02/16
- 更新日
- 2021/02/16
校長室発
「ねえ、プペル、『ホシ』って知ってるかい?」
「ホシ?」
「この町は煙でおおわれているだろ?
だからぼくらには、みることができないけど、
あの煙のうえには『ホシ』と呼ばれる、
光りかがやく石っころが浮かんでるんだ。
それも一個や二個じゃないよ。
千個、一万個、もっともっと」
「そんなバカなはなしがあるもんか。
ウソっぱちだろ?」
「・・・ぼくの父さんが、その『ホシ』をみたんだ。
とおくの海にでたときにね、
ある場所で、
頭のうえの煙がなくなって、
そこには光りかがやく『ホシ』が
たくさん浮かんでいたんだって。
町のひとはだれも信じなくて、
父ちゃんは
うそつき呼ばわりされたまま死んじゃったんだ。
でも、父ちゃんは
『煙のうえにはホシがある』っていってね、
ホシをみる方法をぼくにおしえてくれたんだよ」
ルビッチはくろい煙をみあげていいました。
「『信じぬくんだ。たとえひとりになっても』」
BY 「えんとつ町のプペル」 西野亮廣