「大正デモクラシー」という用語を黒板の中央にすえて、さまざまな視点からその様子をとらえて行く授業を参観しました。教科書をもとに、生徒の皆さんは大正デモクラシーに関する事象を発表していきました。
　生徒から挙げられなかった思想面について、授業者は、「吉野作造の『民本主義』は『民主主義』とどう違うのですか」と問うたり、美濃部達吉の「天皇機関説」をめぐって「現人神」であった大日本帝国憲法下の「天皇」の存在と、現在の日本国憲法下の「天皇」の存在とを比較する問いかけをしたりしました。それらの問いに対して、生徒の皆さんは一生懸命に「比較」して考えることに挑戦していたと思います。