学校日記

“一隅”№19

公開日
2010/08/18
更新日
2010/08/18

校長メッセージ

−運動会・来年度に向けて−

京都市長、門川大作さんは私が卒業した大学の校友会仲間です。ちなみに私が学んでいた時代と3年間は重なります。市長は法学部卒ということですから、私がいた文学部と同じキャンパスでした。ひょっとしたら、どこかですれ違っていたかもしれません。

校友会報№233にインタビュー記事「市民と手を携えて「京都力」が輝くまちづくりを」が掲載されていました。門川京都市長は、市長の前職、京都市教育長だった時代の取り組みが有名なようです。

インタビューの中で門川さんは当時を振り返り、「勝ち組、負け組は絶対につくらない」「普遍性のあることを大切に」したと答えています。また、市民からの様々な批判を「どんな問題も受け止め方次第」だと喝破しています。

平成21年5月28日の朝日新聞に、新型インフルエンザで揺れる日本の対応を国立感染研・情報センター長、岡部信彦氏にインタビューした「医療・行政とも柔軟対応を」という記事が載っています。

当時、感染が心配される海外からの帰国者に対する水際作戦がとられていた頃、世論はどちらかというと、なぜこんな時に海外に行くんだという批判が多かった中、岡部氏は「神戸や大阪の患者さんの症例報告も集まり、日本人でどんな症状が出るのかの評価もできた。感染症は努力で抑えられる部分はあるが、どうしても広がる病気。かかった人たちが悪いわけではない。むしろ、私たちに置いていってくれたものは大きい。患者さんや停留(足止め)された方に感謝したい。」とコメントしたのです。

「受け止め方」次第。なるほどと感心しました。京都市長、門川さんにしろ、感染研・情報センター長、岡部さんにしろ、ことの価値を真摯に見つめ、みつけられる人物かと思われます。

今回の保育園・小学校合同の西浦運動会についても、同じスタンスで捉えたいと考えます。地域や保護者のご意見、ご批判もいただきながら、運動会によって育つ価値に視点をしっかりと置き、来年度以降の運動会について検討を加えていきたいと考えています。具体的な手順については、教頭、教務、保体部長を中心に提案してもらいます。宜しくお願いします。

(平成21年6月19日)