“一隅”№22
- 公開日
- 2010/08/20
- 更新日
- 2010/08/20
校長メッセージ
−西浦教師塾・学びどころ−
「小学校時報」№695(2009,7月号)の「今月のことば」に俳優の柳葉敏郎の「心と心のスキンシップ」が掲載されていました。
今回の柳葉敏郎のコラムは私たち教育者にとってとても大事な内容でした。みなさんにも是非目を通してもらいたく、ここに紹介します。
「優しさ」の本意、そして値打ちを垣間見るエピソードです。この柳葉敏郎の小学校時代の先生は本物です。
普段から優しい言葉掛けをしているかと言えば、きっとそうではなかったでしょう。「聞いてんの。」と語気を荒げていたかも知れません。しかし、先生はその内に子供をしっかと見つめ、人として生きる道を熱意をもって伝えようとしたのです。熱意は小学生にきちんと伝わることを経験則より学んでこられた先生だったはずです。ここぞというときにこそ、諭すのです。
普段の語気は身を潜め、人間として生きる生き方に関わる内容だからこそ、揺るぎのない一人の先達として、小学生に人間として伝えたのでしょう。だから、柳葉少年の心に深く響いたのです。
「心と心のスキンシップ」、教師の真髄です。真に値打ちのある教師としての資質です。
(柳葉敏郎)
小学生の頃。ぼくのどんな悪戯もすべて見抜いているぞとばかりに担任の先生に呼び止められた。そこで、どんなお咎めを受けるかと思いきや、穏やかな口調で先生に優しく諭された。これが実ににこたえた。先生はぼくの心の内を十分判っていて、心の奥から深く反省させられた。ー中略ー人のぬくもりは、心と心のスキンシップと感じている。
(平成21年7月28日)