○フロンを事例として述べられた論説文の学習です。私たちの生活は、新しい科学的な知識や変化を得ることで豊かになると同時に、思いもよらない問題に遭遇することもある。「フロン規制の物語」では、「夢の化学物質」として開発されたフロンに危険性が発見され、その規制について巻き起こった論争とその後の展開が述べられている。多様な価値観が混在する集団生活において、人々は合意を得るために話し合いをしながら互いに歩み寄っていくことが必要である。
○自分の意見を持ちながらも多様性を認め合う寛容な態度が不可欠なことを理解させたいので、生徒自身が「科学」や「環境」とどのように向き合うのかを議論することによって、筆者の提示が自分たちに課された身近な問題でもあることを認識させる題材として意義深い。