学校日記

朝礼

公開日
2019/02/04
更新日
2019/02/04

学校行事

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鈴木校長先生のお話は、ICTで・・・。

ある晩、強い風が吹きました。翌朝、昨晩の風にあおられて、自動販売機の横に置いてあった空き缶入れケースが倒れていました。そして、そこからたくさんの空き缶やペットボトルが道に転がっていました。
 そこに登校してきたAさんは、それに気づくと、すぐ片付け始めました。すると続いて登校してきたBさんやCさんも一緒に加わりました。3人で力を合わせて片付けました。そして片付け終わると、みんな笑顔で仲良く話しながら楽しそうに登校していきました。
 「人は、何のために生まれてくるのか?」という質問があったら、皆さんはどう答えるでしょうか?
私は、「人は幸せになるために生まれてくる」と思っています。
 しかし、自分が幸せだと感じている人は少ないようです。なぜでしょう?それは、自分の周囲にある「幸せの種」を見過ごしてしまうからではないでしょうか。
 幸せを、おいしいものを食べたり、高価なものを買ったり、立派な家に住むことだと考えている人にとっては、転がっている空き缶やペットボトルは、自分に関係のない、ただのゴミでしかなく、当然のように避けて通り過ぎます。
 逆に、いつも1日に1つぐらい人のためになることをしたいと思っているAさんのような人は、見過ごしません。BさんやCさんと協力して片付けた後、笑顔で登校しています。この時の気持ちこそが、幸せなのではないでしょうか。
 幸せは、遠い先の大きな幸せだけを意味するのではなく、むしろ自分の目の前にある小さな幸せの積み重ねによって得られるものではないでしょうか。そのような小さな「幸せの種」をたくさん見つけて生活してみたらどうでしょう。
 そんな小さな「幸せの種」を見つけるにはどうすればいいでしょう?
  「今朝、目が覚めたとき、あなたは今日という日にわくわくしましたか?」
  「今夜、眠るとき、あなたは今日という日に満足できそうですか?」
  「今いるところが、こよなく大切だと思いますか?」
これは、『世界がもし100人の村だったら』というお話の冒頭です。世界には73億人の人がいますが、もしそれを100人の村に例えるとどうなるのかというお話です。このお話知っていますか?
 100人のうち、61人がアジア人です。13人がアフリカ人。13人が南北アメリカ人。12人がヨーロッパ人。あとは南太平洋地域の人です。
 100人のうち、17人は中国語を しゃべり、9人は英語を、8人はヒンディー語とウルドゥー語を、6人はスペイン語を、6人はロシア語を、4人はアラビア語をしゃべります。これでようやく、村人の半分です。あと半分は、ベンガル語、ポルトガル語、インドネシア語、日本語、ドイツ語、フランス語 などをしゃべります。
 いろいろな人がいるこの村では、あなたと違う人を理解すること、相手をあるがままに受け入れること、がとても大切です。
 100人のうち、20人は栄養がじゅうぶんではなく、1人は死にそうなほどです。でも15人は太り過ぎ・・・。75人は食べ物の蓄えがあり、雨をしのぐところがありますが、あとの25人はそうではありません。
 17人は、きれいで安全な水を飲めません。1人だけが大学の教育を受けられ、2人しかコンピュータをもっていません。14人は文字が読めません。
 もしあなたが、いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れずに、良心に従って自由にものが言えるなら、そうではない48人より恵まれています。
 もしもあなたが、空爆や襲撃や地雷などにおびえていなければ、そうではない20人より恵まれています。こんな世界から比べれば、普通に暮らせる私たちの世界は天国ですね。
 日頃の当たり前のできごと。その裏にはきっと誰かの力があります。それに気づき、常に「感謝」の気持ちをもっていれば、小さな「幸せの種」を見過ごすことがなくなるかもしれません。
 第8期、いよいよ最後のステージを迎えます。テーマは「感謝、新たなスタートへ」です。平成30年度も残りわずかです。今ここにこうしていられるのも、多くの人の支えがあったからこそ。あなたは、どんな形で感謝の気持ちを示しますか?
 3年生、明日の入試、受験できることに感謝し、全力で臨んでください。がんばれーぇ!
 私は、「人は幸せになるために生まれてくる」。幸せを感じるには、「感謝」の気持ちが必要と思っています。
 第8期 「感謝、新たなスタートへ」