学校日記

朝礼 11月30日

公開日
2021/11/30
更新日
2021/11/30

行事

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〈校長式辞〉
 わたしが初めて教員として着任した中学校で、ある日、教務主任の先生と一緒に、校舎前で雑草抜きをしていました。そのとき、「君は、これを雑用だと思うかね」と尋ねられたのです。わたしは、正直に言うと、「面倒くさい作業だな。雑用そのものだな」と思いましたが、その先生には曖昧に返事をしたように覚えています。
 この問いは、それ以来、ずっと心の中に引っかかっていました。
 ある日、ノートルダム清心学園理事長を務めた渡辺和子さんの本を読みました。彼女は、おっしゃいます。

★時間の使い方は、いのちの使い方。この世に“雑用”という用はない。用を雑にした時に、雑用が生まれる。
★「つまらない」と考えて過ごす時間は、つまらない人生しか残してゆきません。
★生きていく上では、嫌なこと、したくないこと、欲しくないもの、気に入らない相手など、数々の自分にとって“ありがたくない”物事に向き合わないといけないことがあります。
★「幸せは、いつも自分の心が決める」。
★仕事を“する”doingも大切ですが、どういう思いで仕事をしているかというbeingを忘れてはいけないのだと肝に銘じています。

 皆さんと奉仕作業で運動場などの雑草を抜きましたが、その時は、雑草のない運動場で思いっきり松かげ祭体育の部で走り回る皆さんの姿を思い浮かべていました。おそらく、皆さんも、そのために昼休みに雑草抜きをしていたのではないですか。
 脳科学者の池谷裕二さんは、勉強ができるようになるために、「机に向かって勉強する習慣」を身につけることこそが大切で、「楽な勉強法」なんてないのだと断言していらっしゃいます。やる気があってもなくても、とにかく机に向かう行動をとるのだと。
 雑草抜きも、勉強も、どちらも「面倒なこと」です。でもね、「面倒だから、しよう」。面倒なことに立ち向かおう。面倒なことには、きっと意味があるんだ。面倒なことを当たり前に実践していこう。
 その先にある姿を想像して、頑張りましょう。
 そう、「幸せは、いつも自分の心が決める」のですから。

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