火災避難訓練(2)4月13日
- 公開日
- 2022/04/13
- 更新日
- 2022/04/13
行事
校長講話より(一部抜粋)
火災が起きた時、炎から逃げることはもちろんですが、煙に巻きこまれないように注意することが大切です。炎が広がるスピードよりも煙が広がるスピードの方が速いそうです。火災によって発生した煙は、その熱によって空気より軽くなり、まず上昇します。そして、天井などにつきあたると今度は横方向に広がります。煙が広がるスピードは、垂直方向で毎秒約3〜5メートルで、水平方向へは毎秒約0.5〜1メートルといわれています。人が歩く速度は、秒速でおよそ1〜1.3メートルです。これは煙が水平方向に広がるスピードと、ほとんど変わりません。階段などの垂直方向では人が逃げる速度より煙が上昇するスピードの方が速いので、特に注意が必要になります。
では、なぜ煙に巻かれるのでしょうか?
広がった煙は、火元から遠ざかるにつれて温度が下がって煙は重くなり、徐々に下降してくるので、前が見えなくなります。火災の初期は白かった煙が黄色に変わり、最後には黒い煙に変わります。黒い煙になると、ほとんど見えなくなります。真っ暗な中で方向感覚を失うと、恐怖でパニックになりやすく、避難には時間がかかってしまうのです。煙には、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれていて、それを吸うと呼吸困難になります。さらに、高温の煙を吸ってしまうと気道や肺などがやけどします。
ですから、逃げる時には煙に巻かれないように、低い姿勢で口にハンカチなどを当てて逃げましょう。
(仙台市役所ホームページより引用)