一学期終業式(2)7月22日
- 公開日
- 2022/07/22
- 更新日
- 2022/07/22
行事
校長による式辞を掲載します。
令和四年度の重点目標は、「自ら判断し、やり抜き、響き合う」です。
この一学期、皆さんは、何かに困ったとき、困ったという気持ちを表現するだけでなくて、自分はどうしたいのかをはっきりと相手に伝えることができましたか。自分が決めたことは、責任をもって最後までやり抜くことができましたか。人とかかわり合う中で、認め、励まし、切磋琢磨することができましたか。三者面談で通知表を前に担任の先生や保護者の方と一緒に振り返ったことと思います。四月の初めと比べてほんの少しであっても進歩した部分を自覚することができたのなら、自分自身に合格点を与えてください。
一学期七十二日間、お疲れ様でした。
今学期のメイン・イベントは、一・二年生の松かげ合宿と、三年生の修学旅行でした。仲間と宿泊することができて、楽しかったことと思います。日帰りで済ませるのと宿泊するのでは大違い。三年生では、県内に行くのと奈良・京都に行くのでは大違いでした。夜、プライベートな内容の話をして、普段は見せない仲間の表情、仕草、考え方に触れることができたと思います。一緒に泊まってみて初めて仲間の意外な一面を発見することもできたでしょう。周りの寝息を聞きながら、一人、自分自身のことについて考えを巡らせた人もいたことでしょう。かけがえのない経験ができましたね。宿泊行事が実現できて、うれしく思いました。
二年生の皆さん。松かげ合宿で下級生をリードする難しさを知ったことでしょう。その経験が部活動激励会の運営に生きていたと思います。一言で言えば、上級生としての自信をもって生活するようになったのではないでしょうか。それに加えて、何かをクリエイトするという意味での「創造力」も身に付いてきたと思います。松かげ合宿でのスタンツ、部活動激励会でのビデオレターなど、0から生み出すことができた達成感を味わったはずです。秋の松かげ祭でも、存分にその力を発揮してください。
一年生の皆さん。中学校区単位で小中一貫教育が行われているとはいえ、入学してみると、いろいろな違いに戸惑ったことでしょう。部活動が始まって、帰宅時間も随分遅くなりました。給食でお皿に載るおかずの量も増えましたね。授業の様子も変わりました。二十九人という大人数の中で、自分の考えを表明すること、そして、わからないと意思表示することが難しかったと思います。でも、松かげ合宿で長い距離を歩き切りました。そこで培った「たくましさ」を糧に、いろいろなことにチャレンジしていってください。
そして、三年生の皆さん。奈良・京都の歴史や文化に触れて、何を感じましたか。皆さんが、お庭や建物、仏像などを時間の経つのも忘れてじっくりと見つめていた姿は、わたしの脳裏に焼き付いています。何事に対しても真面目で、全部吸収しようとする意欲に満ちあふれている三年生に感心しました。普段の授業でも生徒会活動でも、自分が納得いくまで取り組もうとする「貪欲さ」がありました。次から次へと繰り出されるアイディアと行動力は、今後の進路選択場面でも大いに発揮されると確信しています。
ところで、新型コロナウイルス感染症の再流行が心配です。静岡県では、七月から「BA.5」による「第八波」に入っているそうです。この二年余り、学校でも家庭でも社会でも一生懸命に対策を講じてきて、今があります。なんとしてもこれ以上の感染拡大を阻止しなくてはなりません。夏休みには、気持ちが開放的になるものです。もう一度、密閉空間、密集場所、密接場面を避け、石鹸でのこまめな手洗いとうがいを心掛け、健康で安全な夏休みを送ってほしいと思います。
今学期、体調を崩した人が多かった気がします。天候不順が原因での片頭痛、暑さによる軽い熱中症、部活動などでの打撲や捻挫、骨折。また、人間関係や学習、進路、家庭のことなど、悩みを抱えて毎日を過ごした人もいましたね。裕子先生や担任の先生が適切に対応してくださったことで、からだや心の不調を乗り越えることができたのだと思います。先日の保護司さんもおっしゃっていました。困ったことがあったら身近な人に相談しなさいと。夏休みは、自分と向き合う日々が続きます。辛くなったら、遠慮せず、友達、家族、先生、あるいは相談機関に連絡してください。栄養と睡眠を十分にとって、何よりも自分の「命」を大事にしてください。