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学校日記

10/19(火) 朝礼(第4ステージ開始)

公開日
2021/10/19
更新日
2021/10/19

学校行事

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○後期の役員任命(生徒会本部・専門委員長・各学年委員長)と表彰(吹奏楽部・男女卓球部)をオンラインで行いました。どの生徒も返事が素晴らしくて皆さんのやる気を感じました。宜しくお願いします。
○後期、第四ステージ「実りステージ」の開始です。学年行事も感染予防に努めながらの活動になりましたが、各学年の行事写真から皆さんの笑顔をたくさん見ることができました。行事を企画運営してくださった先生方にも感謝です。ありがとうございました。さて、皆さんに一つお話をしたいと思います。これから起こる未来についてです。未成は何があるかわかりませんが、今日は「見えない未来を信じる力」について話をしたいと思います。
○「一万円札」がここにあります。一万円札は、最高額の日本銀行券ですが、後3年後、2024年からは、渋沢栄一と東京駅が描かれることになっています。一万円札に描かれる人は、聖徳太子、福沢諭吉、そして3人目の渋沢栄一になります。いま日曜日の午後8時からNHKの大河ドラマ「青天を衝く」で吉沢亮、演じる渋沢栄一です。皆さんはどんな人物か知っていますか。江戸幕府最後の将軍慶喜がまだ一橋家にいた頃、家臣の推挙で渋沢栄一は召し抱えられました。渋沢は、1967年、パリ万博を視察後、慶喜の弟昭武に随行してヨーロッパ各国を訪れました。帰国後は、渋沢は大蔵省(現財務省)に在籍しますが、退官後は、第一国立銀行(現みずほ銀行)の頭取に就任し、以後、実業界に身をおき、東京ガス、東京海上火災保険、王子製紙、帝国ホテル、秩父鉄道、東京証券取引所、キリンビールなど、多種多様の企業の設立に関わり、その数は500を越えます。
 渋沢は「日本資本主義の父」と呼ばれ、日本の近代化を象徴する人物となりました。また、現在の一橋大学や東京経済大学、そして日本女子大学設立など高等教育の普及にも尽くしました。さらに、養育院の院長を務めるなど五百以上の慈善事業にも関わりました。「論語と算盤」は、渋沢栄一の講演の口述をまとめたものです。その中には、「自分を知る」「どんなことも、誠実さを基準にする」「思いやりを大切にする」「公のために尽くす」といった今を生き抜く考え方が詰まっています。
○プロ野球日本ハムファイターズの栗山監督は、この「論語と算術」を選手に手渡しているそうです。アメリカで活躍している大谷翔平選手もその1人です。日本ハム入団当時、大谷選手の評判は「二刀流は無理」「プロでは通用しない」というものでした。しかし、栗山監督は「人間は、なぜ前例がないものを否定するんだ?」「なぜ見えない未来を、信じようとしないんだ?」と逆に疑問を感じ、批判には屈せず、大谷選手の二刀流を認めて育成にあたったそうです。
○幕末から明治へと激動する時代を公のために生き抜いた渋沢栄一、そして現在、メジャーリーグで二刀流として大活躍する大谷翔平選手、2人の共通点は「見えない未来を信じる力」があるからに違いないと渋沢栄一の子孫の渋沢健さんは、栗山監督との対談で語っています。
○十月は学校生活の折り返し地点です。最後にこの言葉を皆さんに送ります。「目先にすぐ成果が出ないとしても、それはまだ機が熟していないだけだ。タイミングがまだ合っていないだけなのだ。事を諦めることなく忍耐強く進めるべきだ」(渋沢栄一)
○皆さんと共にさらによりよい第三中学校(三中プライドを大切)にしていきましょう。