卒業証書授与式
- 公開日
- 2023/03/16
- 更新日
- 2023/03/16
学校の紹介
送辞
日差しにあたたかさを感じ、花々も蕾をつけ咲き始める季節となりました。本日晴れてこの愛鷹中学校を巣立っていかれる、三年生の皆様、ご卒業、おめでとうございます。在校生を代表して、心よりお祝い申し上げます。
新たな制服に身を包み、期待と不安を抱きながら校門をくぐられた三年前。皆様の中学校生活は、多くの制限の中ではじまったことと思います。六月の入学式、分散教室での、他の学級との交流の制限に始まり、行事の変更、部活動の制限など、我慢や悔しさの募る日々の中で、仲間と助け合い、多くの経験と思い出を作られてきました。その日々を思い返し、今、この日を先輩方は、どのようなことを感じてらっしゃるでしょうか。
私達が入学したてのころ、中学校生活についてまだ何もわからない私達に、先輩方は優しく寄り添ってくださいました。部活動や委員会での先輩方の姿は、私達後輩のお手本となりました。何もわからない私達に明るく声をかけてくださる姿に、心が温かくなり、安心したことを覚えています。
皆様との思い出のなかで一番心に残っているのは鷹根祭です。
生徒会として、運営から携わってきた私にとって、先輩方の企画力や、行動力はとても頼もしく、その背中から多くのことを学ばせていただきました。
文化の部の合唱では、交換合唱をさせていただく機会がありました。各パートがバランスよく重なったハーモニーは、響きが美しく迫力があり圧倒されました。本番も体育館できかせていただきましたが、最優秀賞を目指し一人一人が思いを込めて歌う姿を、今でも鮮明に覚えています。
体育の部では、学年種目の大ムカデで、皆様が一体となってグラウンドを駆け抜ける姿が目に焼き付いています。全員で声を出しながら、クラスで一体となってゴールを目指し、最後まで決して諦めずに進む姿に、とても感動しました。練習から真剣に、そして楽しみながら、全員が高みを目指して取り組んでいる様子からは、中学校生活最後の鷹根祭にかける先輩方の愛鷹魂を感じました。
また、私は、生徒会活動を通して皆様とかかわる機会に多く恵まれました。共に活動した生徒会組織の先輩方は、この学校のために沢山のアイデアや、提案を投げかけ、自分たちが全校生徒に向けてできることは何かを最大限考えてくださいました。ときには、仲間と意見をぶつけあい、改善策や、活動について話し合っている姿から、学校を引っ張っていく最上級生としての覚悟が感じられました。
皆様が作り上げてくださった愛鷹中学校を、これからは私達の手で、さらに進化させてまいります。
私たち後輩にとって先輩方をもっとも身近に感じ、多くを学ばせていただいたのは部活動です。
先輩方は私たちに、技術面だけでなく、礼儀や仲間と協力することの大切さを教えてくださいました。周囲をよく見て、後輩のことを常に気遣ってくださった先輩方の優しさがとてもあたたかく、心強かったです。
また、中体連では、どの部活動も素晴らしい成績をおさめ、愛鷹中学校を総合優勝という結果に導いてくださいました。これは、先輩方の団結力のあらわれだと思います。
先輩方が教えてくださった伝統や、強さ、礼儀やマナーの大切さを胸に私達もより一層励んでいきます。
振り返ってみますと、皆様との思い出が次から次へとあふれてきます。先輩方と過ごした日々は、私たちにとってかけがえのない宝物です。四月からは、校舎舎ですれ違うことはなくなり、会って話すことも難しくなると思うと、寂しく不安な気持ちでいっぱいです。
しかし、私たちは、先輩方から渡されたバトンをしっかり受け取り、皆様が今まで築き上げてこられた歴史や伝統を引き継いでまいります。
三年生の皆様。今まで、愛鷹中学校を導いてくださり、本当に、ありがとうございました。
これからの皆様は、一人一人、進む道は違うと思いますが、この愛鷹中学校での思い出を胸にこれからも、輝き続けてください。
名残は尽きませんが、とうとうお別れのときが参りました。今後の皆様のさらなるご活躍と、輝く未来を心よりお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。
令和五年三月一六日
在校生代表 岩本 彩良