学校日記

☆3月6日(金) 卒業生に贈る“この1冊” その2

公開日
2020/03/09
更新日
2020/03/09

校長室発

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「大丈夫や! きっと、うまくいく」 尾関宗園(京都大徳寺大仙院住職)



誰しも幸せに人生を送りたいと思う。
だけど、人生、楽しいことや良いことばかりではない。
悲しいことや苦しいこともたくさんある。
受験もその1つかもしれない。
生きていくうえで、さまざまな困難な出来事に出会ったとき、
きっと、本書はあなたの心の支えになってくれるはずです。。


by 小口芳夫





・だれしも自分の落ち目を恥ずかしいこっちゃ、見ないでおいてやと隠したがりますが、これはいけません。ともすると格好の悪いところをごまかして、相手に見えないようにはぐらかそうとしたがる。すこしでも利口に見せよう、相手より立派な自分を見せようとしたがります。…愚の部分に気づいていても、それをひた隠しにします。愚の部分にさわられると恥ずかしので、腹が立ちます。こうしていつも他人の目を意識して、自分本来の生き方を見失っています。自分の賢の部分だけを養うのではなく、愚や賢の部分に栄養をつけてやれば、だれに見られようと、何をいわれようと腹が立たなくなります。「養愚」とは、こういう逆転の発想です。現代を生き抜くためには、「徳を隠匿(かく)し、愚を養う」のような基本に忠実な考え方がだれにも必要です。…愚を養うとは、「バカになり切れ」ということです。…一生涯学習です。自己変革の勉強をしているのが本物かどうか、周囲のひとたちが納得してくれるかどうか真正直な猛直球を投げるのです。バカになり切ってください。

「大丈夫や! きっと、うまくいく」より抜粋





☆「大愚」は「大賢」に通じる。

バカになり切って、「愚」を大切に養いたい。