2月12日(火)朝礼
- 公開日
- 2013/02/12
- 更新日
- 2013/02/12
校長からのメッセージ
本日の朝礼は、インフルエンザの蔓延を防ぐために、もう一つは集中力を高めるために放送による朝礼とし、放送で読み上げた次の文を聴き取り、用意された原稿用紙に書き写す形で行いました。
「幸せの種」
ある晩、強い風にあおられて自動販売機横に置いてあった空き缶入れケースが倒れました。そしてそこからたくさんの空き缶やペットボトルが道に転がっていきました。朝になって、たくさんの人がその前を歩いていきましたが、ちょっと見ただけで、不機嫌そうな顔をして通り過ぎていきました。
そこに登校してきたAさんは、それに気づくとすぐに片付け始めました。すると続いて登校してきたBさんやCさんも一緒になって力を合わせて片付けました。そして片付け終わるとみんな笑顔で仲良く話をしながら登校していきました。
「人は、何のために生まれてきますか?」という質問があったら、皆さんはどう答えるでしょうか?私は、「人は幸せになるために生まれてくる」と思っています。しかし、自分が幸せだと感じている人は少ないようです。それはなぜでしょうか。それは、自分の周囲にあるたくさんの「幸せの種」を見過ごしてしまうからではないでしょうか。
自分の幸せを、おいしいものを食べたり、高い車を買ったり、立派な家に住むことだと考えている人にとっては、転がっている空き缶やペットボトルは、自分には関係のないただのゴミでしかなく、当然のようによけて通り過ぎていきます。
逆に、いつも一日に一つぐらいは人のためになることをしたいと思っているAさんはすぐに片付け始め、後から来たBさんやCさんと協力して片付けることによって、いい気持ちになって登校することができました。
幸せは、遠い先の大きな幸せだけを意味するものではなく、むしろ目の前にある小さな幸せの積み重ねによって得られるものではないでしょうか。皆さんがそのような「幸せの種」をたくさんみつけて過ごしてほしいと思います。