4月30日朝礼
- 公開日
- 2014/04/30
- 更新日
- 2014/04/30
校長からのメッセージ
以下、本日の朝礼の要約です。
昨日までの連休前半に、多くの部で大会が行われ、先ほどのようにたくさんの表彰があり、素晴らしいことだと感じています。夏の中体連では、総合優勝も狙えるかもしれません。しかし、他のチームも巻き返しを図りながら、頑張っていくと思いますので、皆さんも負けずに取り組んでいってほしいと思っています。私も、行けなかった部には、申し訳ありませんでしたが、なるべくたくさんの会場に足を運びました。その中で、こんな場面があったので紹介します。苦しい場面、ピンチの場面に、「ATM、ATM」という声が掛けられていたのを聞いて、なるほどな、こういう場面も使えるなと感心しました。苦しい場面、みんなが下を向いてしまいそうな場面に、「ATM」という言葉は励ましの言葉になるなと思いました。ぜひ、他の部も使っていってほしいと思います。
今日は、「ATM」という言葉より前に、私が共感した言葉を紹介します。その言葉は、「向き・不向きより 前向き」という言葉です。この言葉に出会いまして、「なるほどな」と思いました。少し、解説しますと、皆さんには、いろいろな個性があったり、様々な状況があったりします。そこには、必ず向き・不向きというものがあります。違う言葉で言えば、得意なこと、不得意なこと、苦手なことというのがあります。皆さんは、そういうことが、だんだんと分かり始めてきている頃だと思います。そのような時に、不得意なことを示された場合、皆さんはどのように反応するでしょうか?たぶん、私も含めてこう答えるのではないでしょうか。「無理です。そんなことは、私にはできません。」このような言葉を返した経験はないでしょうか。
私にも、得手不得手たくさんあります。私も、先ほどのように断ったことがあります。私の一番の苦手は、今やっていることです。このように大勢の前で話をすることです。
皆さんと同じ中学生の頃、昨年お話ししたO君。1年生は知りませんが、野球で応援してくれたO君が、野球が終わった後、生徒会長に立候補しました。そこで、「芝、応援弁士をやってくれないか」と頼まれました。しかし、一番の苦手ですので、「それは無理、絶対嫌だ。」と応えました。そうしたら、O君は別の人を立ててくれました。そして、O君は、「芝は苦手だったらしょうがない。じゃ、責任者はやってくれるか。」と言われ、「それならいいよ。」ということで責任者をやりました。もし、あの時苦手であっても、応援弁士として話をしていたら、もっと話がうまくなったかもしれません。教員というのは、生徒の前に出て授業をしたり、話をしたりする職業です。そのような職業なのに、なぜ、教員になったかと言いますと、私が得意なものである野球を生徒に教えたかったからです。でも、今は野球はなくなって、苦手なことだけ残っています。
今、私のことを話しましたが、皆さんはこれからの人生において、嫌なこと、苦手なことにたくさん出会うと思います。しかし、自分の強み、得意なものを生かすには、どうしても嫌なこと、苦手なことを乗り越えていかなければなりません。そのような時、今話した「向き・不向きより 前向き」という言葉を思い出してほしいなと思います。そして、嫌なことであっても、思い切ってやってみることによって、新しい自分が生まれたり、今までの自分を広げていったりできると思います。そのようなことを、皆さんにプラス思考で考えてほしいというのが、今日の話の趣旨です。
最後に、この言葉を発している朝倉智恵子さんという方の言葉を紹介します。この方は、元小学校の教員で、その後、人生の谷底に落とされるような経験をし、そこから這い上がって職業を変え、営業ですばらしい結果を出し、いろいろなところでお話しをしているそうです。この方の言葉を言って、終わりにしたいと思います。
「プレッシャーが一番の成長。プレッシャーのないところには成長も成功もありません。向き不向きより前向き。やらない後悔よりやった経験。その経験を積みながら、失敗を分析し、次にうまくいくための努力をして、また自分にプレッシャーをかけていく。そこに気づいた瞬間から、自分の未来は自分で変えることができるのです」
他にもたくさんの言い言葉を発しているようですが、今日はこの言葉を紹介し、みなさんのこれからの「ATM」を期待して終わりにします。以上です。