学校日記

7月1日朝礼

公開日
2014/07/01
更新日
2014/07/01

校長からのメッセージ

  • 423584.jpg
  • 423585.jpg

https://swa.numazu-szo.ed.jp/numazu413/blog_img/2119450?tm=20240127115407

https://swa.numazu-szo.ed.jp/numazu413/blog_img/2134437?tm=20240127115407

本日の朝礼の要約です。

今日から7月1日、月が変わりました。1学期もあとわずかですけれど、月が変わるということでまた新しい気持ちでもう一度生活を立て直す、もう一度スタートするという気持ちで、今後の生活を送ってほしいと思います。
帰りの会になりますと、今週末に行われる励ます会に向けての1年生・2年生の練習の声が校長室にもがんがんと聞こえてきます。3年生を励ますためにやっていることですが、何か私自身が励まされているように感じています。あともう少しですが、さらに質を上げて3年生を励ましてやってください。3年生は中体連に向けて、本当にあとわずかな時期となりました。前にも話しましたが、「今しかできないこと」、もう1ヶ月もするとみんな中体連終わっていますね、「今しかできないこと」を大切にして、後で後悔しないために日々の練習に取り組んでください。ケガのないように注意しながら精一杯取り組んで、悔いのない中体連を迎えてください。
それでは、いつものようにプリントを分けて話します。前回6月、ATM行動1として「挨拶」を取り上げました。挨拶という行動を起こすことによって、「あかるく たのしく まえむき」な心が生まれてくるという話をしました。まず、行動することで、そのような気持ちになっていくという話をしました。
 今日は、その2回目の話をします。このシリーズが何回続くか分かりませんが、できる限り続けたいと思っています。今日の題は、「整理・整頓」を取り上げます。皆さんにとって、なじみの深い言葉でありますが、これについてお話ししたいと思っています。
 この「整理・整頓」の話からかけ離れてしまいますが、まず個人的な話をしたいと思います。私には二人の娘がいまして、すでに上が27で下が24という大人の世代に入って来ています。その姉が中学校3年の時のことを「整理・整頓」につなげてお話します。娘の承諾を得ていませんが、皆さんのために今から話したいと思います。当時、上の娘はバスケット部に所属していて、中学校3年の夏までバスケットに明け暮れる毎日でした。中々親子で進路の話もせず、自分も仕事が忙しかったので、相談に乗ることもせずに3年生の夏を迎えました。中体連はあんなに頑張っていたのに1回戦で敗れ、娘は何か空虚な気持ちになっているようでした。でもいくつかの高校体験入学に行くことによって、少しずつ進路に目を向け生活を切り換え、自分の希望校を決めていきました。その学校を私は聞いて、成績等を考えると私はちょっと無理かなって思いました。長く教員をやっていますので、それは分かりましたが、娘には励ましの言葉を掛けました。夏休みから一生懸命やっている姿がありました。親バカかもしれませんが、自分の子ながらよく頑張っているなと思いました。やはり成績がまだ足りないということを自覚していたんでしょうね。それから2学期を迎えても娘はよく頑張っていました。寝る時間が何時なのかよく分かりませんが、たぶん寝る時間も削って机に向かっていたのだと思います。少し太り目の娘でしたが、どんどん体も痩せてきて、食事も進まないようでした。しかし、その頑張りによってだんだんと結果も上がっていき、その学校を受けてもいいかなというレベルになってきました。そして、2学期最終の面談で、その学校を受けてもいいという結論になりました。ようやく自分が望んでいる学校を受験できるという状況になり、さらに娘は頑張っていきました。
 年を越しまして、2月に入り、私学受験の時期を過ぎた頃、娘には何となく不安めいた表情、焦りの表情が見え始めました。やらなければいけないと思っていることがたくさんあることは、机の上を見れば分かりました。机の上には本当にたくさんの問題集が載っていました。私は、もう2月なんだからそんなにたくさんの問題をやるのではなく、少ない量でよいから達成感のある量をこなせばいいのにと思いましたが、そのような声かけをしないままに、3月の受験日を迎えました。そして、数日後の合格発表の日が訪れました。残念ながら結果は、不合格でした。
 長年多くの失敗した生徒に励ましの言葉をかけてきたのにも関わらず、自分の娘を見て、親としてどう声かけをしてやればよいかわかりませんでした。その時に頭の中に突然浮かんだ言葉を娘にかけました。私の娘、佑紀って言うんですが、「佑紀、今から部屋の模様替えをしよう!」と言いました。沈んでいる娘は「嫌だ」ということもなく、それから、私と一緒に半日くらい時間をかけて、徹底的に掃除をしながら模様替えを行いました。
そして、きれいになったところで、「佑紀、きれいになったな」と私が言うと、ようやくいつもの元気な明るい笑顔が見えました。そして、これでよかったのかなって思いました。やたらな励ましの言葉をかけるよりも、こういうふうに部屋をきれいにするという行動によって彼女の心が癒されたんだなと思いました。
 そこで、今日の「整理・整頓」に話につなげていきたいと思います。ATM行動2として、「整理・整頓」という行動をすることで、ATMな気持ちになるということです。プリントの裏側を見てください。読みます。「頭の中で、いくらプラス思考になろうとか前向きになろうとか思っても、どうしてもネガティブな心に支配されている時」、ネガティブという言葉は、マイナス思考、消極的、前向きではなくて、その反対の後ろ向きという意味です。このような時は、簡単なことですが、一つ片づけることは誰でもできます。そこから始めてはどうでしょうか。先日、「整理・整頓」の意味を次のように教わりました。「整理」は要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること。「整頓」は残った要るものを使いやすく並べることです。今後、中体連や1学期が終われば一つの区切りがきます。その区切りに、ぜひ「整理・整頓」を行ってください。今、教室の自分の机の中はどうなっていますかね。そういうところから、整理・整頓すると新しい気持ちになってスタートできます。中体連や1学期終了という区切りを迎えるに当たって、身の回りの「整理・整頓」を行うことによって、合わせて心の「整理・整頓」を行い、元気に次の生活を送るようにしてください。
 今週末の励ます会、出張のために私はいません。ぜひ3年生、苦しい試合展開になってもATMを忘れずに、精一杯が最後までやってください。試合に負けても、声では勝ったとか何かしらで勝つことはできます。そのような皆さんの頑張りを期待し、終業式の日にはここにたくさんの人が昇り、表彰できることを祈っています。以上で、本日の話を終えます。