終業式2
- 公開日
- 2015/07/27
- 更新日
- 2015/07/27
学校行事
終業式において、次のような話をしました。
いよいよ夏休みだなという時期になりましたね。1学期最後の話となりました。今日は、久しぶりに画面を使っての終業式を行います。1年生は、初めてですね。1年間の初めに2・3年生は始業式・1年生は入学式、この言葉から始まりました。画面を見てください。
「継続こそ、最高の才能」
「継続」という言葉は本年度のテーマですが、その言葉を含んだ「継続こそ、最高の才能」という言葉を皆さんに大切にしてほしいと願い込めて年度初めにお話ししました。ぜひ、これからも大切にしてほしいなと思っています。 今日は、この言葉に関して、ある人の話を引用したいと思います。
まず、この絵を見てください。この絵は何ですか?…これは、「うさぎとかめ」の絵ですね。これは、今清水エスパルスの監督をやっておられる大榎監督が数年前の原地区Cで話した時に使った絵です。私はその時、いい話だなと思いました。そして、今回、「継続こそ、最高の才能」につながる話だと思って持ってきました。
大榎監督は、まずこんな質問をしました。「うさぎはなぜかめに負けたの?」という問いかけをしました。すると、「途中で寝てしまったから」という答えが返ってきました。
「そうだよね、寝てしまったんだよね。ところで、うさぎはどこを見て競走していたの?」と尋ねると
「かめ!」という答えが返ってきました。
「そうだね、かめがのろのろ歩いているのを見て、寝ちゃったんだね。じゃあ、かめはどこを見て競走していたの?…うさぎを見ていたの?」と言うと
会場から「ゴール!」という大きい反応がありました。 「そうだね。かめはゴールを見ていたんだね。ぜひ、皆さんにはかめのようになってほしい。言っていることわかる? うさぎはかめを見て競走した。かめはゴールを見て競走した。いい、ここのゴールというのはみんなの夢とか目標とかを言っているんだよ。そこを忘れずに毎日努力してほしい。だから、他の人、あんまり気にすることない。他の人が目指しているものをマネするんじゃなくて自分の目標を目指して。いい、人じゃない、周りの人の動きじゃなくて、自分の夢や目標を目指して毎日努力してほしい。 このような話でした。この会場にいて、答えた人がこの中にいるかもしれませんね。うさぎは早く走れるという素晴らしい才能を持っています。それに比べて、かめはどんなに急いでもうさぎに比べればとてつもなく遅い。つまり、走るという才能はないといっていいかと思います。しかし、このかめは、自分が目指すべきゴールをいつも忘れずに地道に歩き続けた。結局、能力の乏しいかめが先にゴールに到達しました。
「うさぎとかめ」の話は、小さい頃から知っている話だと思いますが、よく考えれば「継続こそ、最高の才能」という言葉にふさわしい話だと思いました。そこで、次のようにまとめましたので、読んでみてください。
「どうせ、自分には能力がないと、マイナス思考になるのではなく、かめのように、歩みはのろくても、自分で決めたゴールをめざして、歩みを止めずに、一歩一歩着実に歩んでいけば、人より遅い到着になってしまうかもしれないが、必ず、到着できる。
もしかすると、遊んでいる人、サボっている人を知らないうちに抜いているかもしれない。ゴールめざして「継続」していくことが大事だ。」
中学生になりますと、自分の思い通りにいかないことが多く、ついついマイナス思考になってしまいます。そして、「どうせ…」という言葉が出やすくなります。そうではなくて、自分にやれることはたくさんあるんだ、「どうせ」という言葉でななくて、「もしかしたらできるかも」という言葉を自分の中に持って、過ごしてほしいなと思っています。
それでは、1学期を映像で振り返ってみましょう。先ほど表彰がありましたが、その場面も出てきます。楽しみながら見てください。
(動画)……………………………………………
もっともっといい場面がたくさんあったと思いますが、これで振り返りを終了します。
それでは、元に戻って今日は、「継続シリーズ」の4回目です。すでにプリントが皆さんの手元にありますが、この画面です。4回目の今回は、先日の朝礼の続きといってもよいかもしれません。「QC行動」を取り上げました。この「QC行動」については、昨年度も取り上げたので、2・3年生は復習になりますね。1年生にとっては初めてですね。「QC行動」については後で出てきますが、今日は「行動」の方に重点を置きたいなと思っています。いろいろとよいことがあると思います。「こうやるといいなあ」って思っても、思っているだけではダメです。実際に具体的に行動していかないと向上していきません。これが、重要じゃないかと思っています。一人一人、人それぞれ継続していることは違うかと思いますが、この具体的な行動というものを重視して過ごしてほしいと思っています。
さて、「QC行動」について私は、皆さんにぜひ「7つ
のQC行動」を継続してほしいなと思っています。
1 朝日を浴びて、早起き スッキリ起床
2 朝ごはん、モリモリ
先日の朝礼で話した「早寝・早起き・朝ごはん」の話と重なりますね。この2つをしっかり行って朝のスタートを
切りたいです。それができて、次の行動に移っていけます。
3 学習グングン
4 運動ガンガン
この両方をバランスよく行って、充実した活動を行いた
いたいものです。そして、活動的に過ごしますと疲れます。くたびれた体の疲れを、お風呂でしっかり取る。これはシャワーではダメでしたね。しっかり湯船に入らないと疲れ
は取れません。
5 湯船でユッタリ、お風呂
そして、次は早寝です。成長ホルモンが出てくるのは、午後10時くらいからです。その時に寝ていることが大事
です。「寝る子は育つ」という言葉通りです。
6 早寝、グッスリ睡眠
その睡眠の前に記憶に関わる学習をしておくとよいという話をしましたね。睡眠は頭の中を整理整頓してくれる大
切な時間でもあります。
7 頭の中を、キッチリ整頓
この7つのQC行動を守りながら過ごしてほしいなと思います。多少崩れることがあるかもしれませんが、そういう時、必ず戻る、ここに戻る、明日は戻るぞというような立て直しをしながら、夏休みを過ごしてほしいなと思っています。そのために「QCカード」があります。そのカードを毎日継続することが大事です。そのQCカードを記録していけば、自然とQC行動が意識されていきます。
さて、QCカードが手元にあると思います。それと画面を見比べて話を聞いてください。
3点言います。一つは寝た時刻の書き方です。よく11:10という書き方をしている人がいますが、24時間制で記入してください。11:10ではなく、23:10です。12:00を過ぎてしまった場合は、0:30とか書き込みます。
二つ目は、マークシートの塗り方で、きちんと枠に沿って、鉛筆で塗り込んでください。きちんと塗らないと正しく機械が読み取りません。丁寧にきちんと塗り込みましょう。
三つ目、これが大事ですが、記入の場面を一日の中で決めておきましょう。例えば、朝歯磨きを終えた後とか、夏休みのしおりを書く時とか一日の中で決まった時に書くようにしておくといいですね。そのようにきちんとQCカードを記入して、8月27日に担任の先生に提出され、私の手元に回っていることを願っています。
次の画面は、ある詩です。読んでみてください。資料の裏側にも書いてあります。
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この詩は、6月にある病院に行った時、待合室に飾ってあったものです。それを見た時、「この詩、いいな」って思い、メモしました。最後に坂村真民と書いてありますが、それを見た時は、誰の詩か知りませんでしたので、家に帰って検索すると坂村真民さんの詩であることがわかりました。この詩は、積み重ねの大切さを表現していて、「継続」につながる内容だなと思い、ぜひ皆さんに紹介したいなと思いました。
最後にしつこいですが、「継続こそ、最高の才能」、この言葉を大切にして33日間の夏休みを過ごしてください。
皆さんの成長を大いに期待しまして、1学期最後の話を終えます。