学校日記

3学期始業式

公開日
2016/01/05
更新日
2016/01/05

校長からのメッセージ

以下に校長の話を要約します。

 新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。13日間の冬休み、どうだったでしょうか?QCカードはきちんと記録できたでしょうか?例年に比べて暖かな日が多く、富士山の雪も溶けていました。しかし、これから寒くなるということなので、風邪やインフルエンザに注意して過ごしていきましょう。
 それでは、プリントを見てください。継続したいことシリーズとして、新年最初は、「努力」です。今までたくさんの内容を取り上げてきましたが、この「努力」が大本命、一番大事な内容だと思います。
 さて、新年を迎えて、皆さんの頭の中に、「今年は、これを頑張ろう」という努力目標があるでしょうか?今まで続けてきたことを続けると言うことはもちろん大切ですが、ここで新たに頑張ろうという目標がほしいですね。もし、今それが浮かばない人はすぐにそれを設けてください。そのような新しい努力目標をもって、この3学期をスタートすることは、とても大切なことだと思います。
 ただ、「三日坊主」という言葉があるように、新たな努力目標を決めて、少し始めてすぐにやめてしまうってことがありますね。そんな時は「ちょっと無理だな」とか「もうやめちゃいたいな」という弱気な心が生じています。また。昔の中国には、「始めあらざるなし、克(よ)く終わりある鮮(すくな)し」という言葉があります。意味は、「始めは必ずある、しかし終わりまで全うするということは少ない」です。こんな昔から、努力は続きにくいということが言われてきたので、本当に、努力を続けるということは難しいということでしょう。私にもそんな体験がたくさんあります。今日は、そんな自分の弱い心に負けない言葉として、「成長のS字カーブ」という言葉をぜひ覚えていってほしいと思います。
プリントの裏側を見てください。上半分にグラフがあります。これは、開成中学校・高等学校の柳沢幸雄校長が用いた資料です。いろいろな成長がありますが、どのような成長でも右上がりの直線ではなく、このようなS字曲線を必ず描くということです。もう少し、このグラフを細かく見ていきますと、原点ちょうど今でしょうか、努力目標を決めて、始めますと最初はやり方がよくわからず戸惑うのですが、少し経つと要領を得て調子が出て来ます。そして、そこから急にポーンと上がります。要領がわかった時を「立ち上がり」と言います。そこから順調に成長していきますと必ず壁にぶつかる時期を迎えます。柳沢校長は、この壁にぶつかった後の期間、この期間に努力を続けることが大切だと言っています。柳沢校長は次のように話しています。
「たとえば、鶏が卵を産み、雛がかえり、成長して、親鳥になる経過を思い描いてください。卵は親鳥が21日間温めると、雛になります。この21日間は、外から眺めている限り、なんの変化も観察できません。しかし、卵の殻の中では絶え間なく変化が続き、雛へと成長していきます。このように大きな成長の前には準備期間があるわけです。成長でも、学習でも、外から見る限り、はじめは何の変化も観察できません。しかし、忍耐を持って続けていくうちに大きな変化が外から分かるようになります。重要なのは、準備期間という壁を迎えた時に、次のサイクルの立ち上がりまできちんと努力が続けられるか、なのです。このS字カーブを頭に入れておけば、「今、自分はS字カーブのどのあたりにいるか」という見方ができるようになります。「もう少し頑張れば立ち上がりを迎える」というような感覚です。」
今、皆さん一人一人の状況は違うかと思います。皆さんの中で、もしうまくいっていないなと困難に陥っている人がいたら、このS字カーブを想像してください。もう少し我慢して頑張れば「立ち上がり」の時を迎えるでしょう。この柳沢校長の話を受けて、私流に次のようにまとめました。「努力しても、うまくいかない」「努力しても、意味ないから」と思う時、それは、もう少しで、次の成長サイクルに入っていく合図である。三学期51日間、皆さん一人一人がこのS字カーブを頭に描いて成長していくことを大いに期待しています。

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