学校日記

修了式2

公開日
2016/03/20
更新日
2016/03/20

校長からのメッセージ

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以下、修了式で話した内容です。

それでは、平成27年度、最後となりますがお話しします。
 まず、昨日の卒業式、代表として参加した人もいるかと思いますが、1,2年生の一昨日の準備のおかげ、天気にも恵まれ、素晴らしい卒業式を挙行することができました。準備等、一生懸命にやってくれてありがとうございました。 本日は、年度のまとめとして振り返ること、そして来年度を見据えてという話をしたいと思います。
 ちょうど、昨年の今頃、1年生は小学校6年生として、卒業式を迎えていましたね。その時の自分、それから今の自分を比べてどうでしょうか。1年間、中学校に入学して成長したなって思えるでしょうか。そういう振り返りをしてほしいなと思います。
 2年生は、昨年は一番下の学年だったのが、もう3年生になるという今、1年間を振り返るとどうでしょう。思い通りに成長できたでしょうか。ここで、振り返ってみてください。
 これから18日間の春休みに入ります。わずかな期間ですが、ここでこの1年間を振り返り、来年度を見据える大事な期間となります。また、もう配布されたでしょうか、QCカードの記録を取ります。いつも言っていることですが、QCカードをしっかり記録することに意味があるということでこの春休みもしっかり記録していきましょう。
 さて、私の話の振り返りもしてみましょう。本年度最初の始業式、あるいは入学式において、今年度のキーワードについて話しました。「継続こそ、最高の才能」というキーワードを用いて話しました。
 そして、最初の朝礼において、「今年度、一年間あなたが継続したいと思っていることは何ですか?」という質問をし、書き込んで提出してもらいました。その中から、拾い上げながら、私の考えも含めて「継続したいこと」シリーズとして話をしてきました。少し振り返ってみると、1回目が「勉強」、充実した勉強を続けるための10個のATM行動。2回目が「5S運動」、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5つでしたね。3回目が「早寝・早起き・朝ご
はん」、4回目が「QC行動」、5回目が「協力」、6回目が「笑顔」、7回目が「みんなの命」、8回目が「優情」、9回目が「努力」、成長のS字カーブなんて話でしたね。10回目が放送朝礼で「発表」、11回目も放送朝礼となってしまいましたが「QC行動2」、そして今回が12回目、プリントを見てください。
 昨日、卒業式に参加した人は話が重なりますがもう一度聞いてください。12回目のテーマは「ATM行動」です。ATM行動について、本年度あんまり触れる機会がなかったかもしれませんが、重要視していることです。
 藤枝市出身の脳科学者、東大の池谷裕二教授の話を紹介します。このような言葉を述べています。
「楽しいから、笑う」のではなく「笑うから、楽しい」、もう一つ「やる気が出たから、やる」のではなく「やるから、やる気が出る」
 この違い、分かりますか?もう一度、言いましょう。
「楽しいから、笑う」のではなく「笑うから、楽しい」、「やる気が出たから、やる」のではなく「やるから、やる気が出る」
 この仕組み、分かりますか?つまり、行動することが先ですよ、気持ちが出てくるまで待っているのではなく、行動を先にする、行動してみる、そうしたら後からそういう気持ちになってくるという脳の原理です。だから、気持ちがそういう気持ちになるまで待っているのではなく、どんどん行動に移せってことを池谷先生は言っているのですね。これは、挨拶も同じですね。挨拶をするという行動をすることによって、相手との親近感が深まっていきます。特に初
対面の人、初対面の人は分からないですね、どういう人で、私をどう思っているのか分かりませんね。とりあえず、挨拶をする、「こんにちは」、「おはようございます」そういう挨拶をすることによって、まず近づくことができ、親近感が生じてきます。
 このように、まず行動を取ることによって、後から気持ちがついてくるということを頭に入れておいてください。
 今回のテーマ「ATM行動、あかるく、たのしく、まえむきに」についても、同じですね。まず、ATM行動を取ることが大切です。
 プリント裏側を見てください。
「向き、不向きより、前向き」、これは2年生が入学して最初の朝礼で扱った言葉です。1年生は初めて聞く言葉です。この言葉は、朝倉千恵子さんという元小学校の先生の言葉です。今は、大人対象に話をしている方です。進級を前にして、この言葉が今大切なのではないかと思って、ここに持ってきました。
 「向き、不向きより、前向き」という言葉が入った文章を読んでみます。
プレッシャーが一番の成長。プレッシャーのないところには成長も成功もありません。
向き 不向きより 前向き。
やらない後悔よりやった経験。その経験を積みながら、失敗を分析し、次にうまくいくための努力をして、また自分にプレッシャーをかけていく。そこに気づいた瞬間から、自分の未来
は自分で変えることができるのです。まず自分がクリアできるところに目標を設定して、それをクリアできたら次の目標を立てればいい。目標をクリアするたびに達成感を味わうことで、さらにプラスに物事が考えられるようになっていくんですよ。」という言葉です。
 これはね、新年度を迎えようとしている今、大切な考えを言っています。「これは嫌だな、苦手だな」って思う役割も与えられるかもしれませんね。または、「この人は少し苦手だな」って思う人と一緒にになるかもしれません。だけれども、自分の難しい環境というのは、大人になっても、いつでもあるんですね。それを嫌だとか苦手だとかで避けて通っていても、人としては成長しません。どのような道を通ったとしても、自分には何らかのプレッシャーがかか
ってきます。誰でもいつでもプレッシャーがかかってきます。そのようなプレッシャーを乗り越えようとすることが人としての成長ですよって朝倉さんは言っているのです。自分に負担がかかっていること、それを何とか乗り越えようとすることが成長の素ですよって言っているんですね。そして、向いているとか向いていないとかより、前向きに挑戦する、こういう姿勢が人としての成長の在り方ですよということを言っていると思います。
 新年度に向けて、新しい気持ちに切り替えることとともに、苦手なことにもチャレンジする、そういう気持ちをもって、28年度、よい1年間になるようみんなの頑張りを大いに期待しています。
 以上で、本年度最後の話とします。