6月21日朝礼
- 公開日
- 2016/06/21
- 更新日
- 2016/06/21
校長からのメッセージ
本日行った朝礼の話の要約を次に掲げます。
全校生徒の前で話すのは久しぶりという感じがします。その間、1年生は遠足、2年生は高原教室、3年生は修学旅行と各学年の大きな行事がありした。天気にも恵まれ、皆さんの頑張りもあり、素晴らしい学年行事を行うことができました。この行事を通して、それぞれの学年が一つになって力を蓄えることができました。この後は、中体連・潮騒祭と、今度は学校全体で取り組む行事が待っています。ぜひ、学年行事で蓄えた力を全体に広げて、皆さん一人一人の力を結集して、みんなで頑張っていきましょう。迫ってきた中体連では、原中という看板を背負って参加します。ぜひ、頑張ってください。
それでは、分けられたプリントを見てください。
本日の「あきらめずに、最後まで」シリーズの内容は、「部活」です。年度当初4月に配ったプリントの中にもたくさん部活に関するコメントが書かれてありました。今日は、その中からほんの一部ですが、4人のコメントを確認しましょう。
一つ目、「最後の大会、悔いが残らないよう、最後まで頑張る(3年)」、来月には中体連、吹奏楽コンクールと続きます。いずれにしましても、3年生にとっては最後の大会となります。最後まで、あきらめずに頑張ってほしいなと思います。
二つ目、「部活を最後までやり遂げる(3年)」、部活を最後までやるではなく、やり遂げると書いてあります。最後への思いがこもっていると思います。目標はそれぞれあると思いますが、その目標を目指してやり遂げるというレベルまで高まっていますね。
三つ目、「部活、一つ一つを大切に頑張る(2年)」、2年生は今力を蓄える時期ですね。3年生とともに、日々の練習一つ一つを大切にして取り組んでほしいですね。
四つ目、「部活で、先輩の足を引っ張らないよう頑張る(1年)」、1年生にとって、中体連は初めての機会ですが、先輩たちの応援をするとともに、ぜひ3年生の最後の姿を目に焼きつけておきましょう。2年後には自分たちの最後の大会を迎えます。先輩たちのあの姿を思い出しながら、自分たちも頑張ろうという気持ちにきっとなると思います。
プリント裏側を見てください。部活よりもっと大きなテーマかもしれませんが、「人生、二度なし」という森信三先生の言葉を今回は打ち出しました。今は今しかありません。あとになって、もう一度やりたいと思っても、もうできません。人生は一回しかないということを強く伝えてくれる言葉ですね。3年生にとっては、今度の中体連、最後の中体連です。もう二度とありません。後で、思い返してやろうと思ってもできません。二度とない中体連、ぜひ、そのような気持ちで取り組んでください。
私の言葉として、「今しかできないことを大切に。なぜかと言えば、何事も終わりがあるから。終わった後では何もできない」という言葉を付け加えました。
ここで私の経験談を話します。中体連の話をすれば、一番よいのですが、「あきらめずに、最後まで」というテーマを考えますと高校の時の話の方がふさわしいと思いますので、高校の時のことを話します。
中学校で野球を始め、高校に入っても野球部に入りました。中学校の時のよい思いをさらに深めたいという気持ちで入りました。
しかし、現実は非常に厳しかったです。少し、説明しますと、朝は7時半まで登校し、グランド整備、昼もその続きをやりました。そして放課後の部活になります。結局、朝も昼も休みなく、練習に入っていきました。1年生の6月を迎えますと大会が近づくということで練習がに熱を帯びてきます。私は、バッティングピッチャーとして、毎日200球を越える球数を投げました。次の日は、もう投げられないという状況でしたが、ゆっくりと始めると、投げられるんですね。それが終わると先輩達は200本の個人ノックが始まります。200という数は捕った数です。私たち1年生は、その半分の100本でした。100本ですが、すでに200球以上投げた後ですから、もうヘトヘトで厳しかったです。一生懸命追って、取れるかどうかという所にノッカーは打つんですね。そのような守備練習が終わると、グランド一杯に大きく走るランニング20週、そして、ベースランニング10週。練習が終わる頃には、もう動けない状態でした。そんな練習を積み重ねていくと自分の体力がついてきたことが実感できました。
「もうやめよう、もう部活をやめよう」と思ったことが何回もありました。実際に16人入部した同年代は、最後8人に減っていました。私ももうやめようと思い、親にも「やめる」と伝えました。そんな時、「もう一日、頑張ってみようかな」と思いました。その一日が終わるとまた、「もう一日、頑張ってみようかな」と思いました。終わるまであと何日というカレンダーを自分で作って、一日終わると消していきました。そんな思いで一日一日を過ごしていきました。
そして最後の夏を迎えました。「これで、最後だな」という気持ちでいましたが、背中に痛みを感じていました。初めは「何か、痛めたかな?」と思っていましたが、しばらくすると発疹が出てきました。病院へ行くと「帯状疱疹」という診断でした。しばらく休みました。この病気は、かなり痛いし眠れない毎日でした。大会二日前、「もう、寝てられない」と思い、練習に参加しました。前の日、監督の所に行って、体調不良でしたが「明日、どうしても出させてください。」と願い出をし、当日出ました。残念ながら1回戦で負けてしまい、私の2年3ヶ月はわずか2時間程で終わってしまいました。非常に悲しかったですが、このような辛い経験が、その後の人生の土台となりました。いろいろな苦しいことに遭っても、「あの時の苦しみに比べれば」という気持ちになりました。「もうだめだ、限界だ」と思うことがありましたが、「あきらめずに、最後まで」という気持ちで乗り越えたことが財産になりました。 皆さん、一人一人の人生は人それぞれあると思いますが、ぜひ、中学生、高校生、若い時代に人生の土台となる経験を積んでほしいと思います。その時、「あきらめずに、最後まで」という言葉を、頭に置いて取り組んでほしいと思います。
来月の朝礼時は、ここで多くの表彰ができることを楽しみにしています。3年生、ぜひ「あきらめずに、最後まで」という気持ちで頑張ってください。本日の話は以上とします。