学校日記

第3学期始業式

公開日
2012/01/07
更新日
2012/01/07

校長からのメッセージ

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1月6日(金)朝8時過ぎから体育館において始業式を行いました。
冷え切った体育館でしたが、どの学年もしっかりした態度で臨みました。
各学年の代表が、今年の抱負をきちんと発表できました。

以下、校長の話の概要です。

皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
14日間の冬休み、よい冬休みとなったでしょうか?2学期終業式で話しましたが、家族との絆を深めることができたでしょうか。
本日は本当に寒い朝となりましたが、柔道や剣道ではこの寒い時期に寒稽古というものを行います。厳しい寒さの中、その寒さに負けずに稽古することによって、一回りも二回りも成長できるという考えから行っていることだと思います。
 個人的な話となりますが、私は、この冬休みにある厚い本を読み終えるという目標を立てましたが達成できず、残念でした。ただ、これであきらめてやめてしまうということではなく、これからも毎日少しずつでもよいから続けたいと思っています。
もう一つ、決めたことがあります。
私の家は、金岡校区にありますが、12月31日に、明日の元旦は、家から学校まで行き、そこから海岸に出て初日の出を拝んで帰ろうということを思いつきました。学校まで9kmぐらいなので、2時間ほど歩けば到着できると計算し、早朝4時半前に一人で暗闇の中、家を出発しました。予定では、6時半頃学校に着いて、その頃には少し明るくなってくるだろうと思っていました。しかし、予定より早く6時過ぎには着きそうでした。学校に入る前に、目の前の浅間神社にお参りして、校門を入って行きました。学校はまだ真っ暗でしたが一周して、海岸に出ました。海岸では、初日の出を待ち受ける人がちらほら居ました。原海岸で初日の出という目論見でしたが、そのまま待つのは寒いので、東に向かって歩き始めました。初日の出を見たのは、もう片浜海岸あたりだったと思います。そして、4時間の行程を終えて、心の中で万歳をしながら家に入りました。たいしたことではないのですが、自分が決めたことをやりきった満足感は気持ちの良い元旦となりました。私の体験はたいしたことではありませんが、小さな事でもよいので、皆さんにも満足感を味わってほしいと願っています。
さて、本校の校訓について少し調べたのでお話しします。「不撓不屈(ふとうふくつ)」ですね。意味は、どんな困難があっても、くじけずにやりぬくことです。私の元旦の動きなどは全くこの言葉を引用するに値しない行動ですが、この校訓が、新年をスタートする今日の話にふさわしいのではないかと思いました。
この言葉の出典を少し調べてみますと中国の漢の時代に王商という総理大臣のような役をした方がいて、その人の人柄を示した言葉です。掲示物を作ってきたので見てください。
この王商という人は、楽昌という都市の大臣をしていましたので、王商ではなく楽昌という地名でその人を表しています。その次に篤実という言葉があります。つまり、楽昌(王商)は、情が厚く誠実。人に対して温かく誠実に接するということですね。それだけでなくて、どんなことあっても志を曲げない強い精神力を持っているということでしょう。
「不撓不屈」の「撓」の字は「倒」ではないので気をつけましょう。この「不撓不屈」が本校の校訓ですが、これだけ強い言葉を校訓にしている学校は少ないのではないかと思います。この言葉が設けられたのは、昭和52年度です。当時の市毛校長先生が、定められました。この地域で有名な白隠和尚、白隠禅師が厳しい修行に負けなかった強い精神力を原中の生徒にも植え付けたいという考えであったと思います。
 平成24年が始まるにあたり、辰年、龍にふさわしい力強さをもった校訓「不撓不屈」という言葉を改めて確認し、みんなで力強くスタートしましょう。