学校日記

修了式式辞 3月17日

公開日
2023/03/19
更新日
2023/03/19

行事

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 昨日は、うららかな日和の下、卒業式を無事終えることができました。会場は温かな雰囲気に包まれ、思い出に残る式典となりました。準備・片付けを含め、在校生の皆さんの行動力に助けられました。本当にありがとうございました。
 該当学年の学業を修めた証としての修了証を、代表の方に授与しました。後ほど、学級担任の先生から一人一人に渡していただきます。一枚の紙片ではありますが、その価値は大きい。あなたの本年度の歩みとしてとっておいてください。
 本年度、あなたはどんな目標をもってスタートしましたか。その目標達成に向けて、どれくらい努力しましたか。達成したかどうかが問題ではなく、いかに前向きに自分を奮い立たせて頑張れたかということを問いたい。学習面でも生活面でも、ときには失敗したでしょうし、落ち込む出来事もあったでしょう。でも、試行錯誤を繰り返しながら軌道修正を図ろうとしてきたのならばOKです。本年度の重点目標「自ら判断し、やり抜き、響き合う」でした。あなたの「選択力、判断力、調整力」は、鍛えられましたか。もしも課題があると思うならば、来年度の自己目標に加えましょう。そうして一歩一歩前進していきましょう。
 「響き合う」という言葉の響きは美しいのですが、集団生活の学校で実現させることは、なかなか難しい。合唱で声のハーモニーを響かせるだけを求めているのではありませんでした。
 まずは授業。あなたの考えと仲間の考えとを伝え合うことで、どのようにあなたの考えが深まったのでしょうか。自分一人の考え方を多角的な視点で検証することが大事なのでしょう。また、仲間と一緒に新たなものを作り上げることも魅力的です。調べた情報や自分なりのアイディアを出し合って新たな表現につなげる喜びは、プレゼンテーション場面などで実感したことと思います。そういう時の皆さんの表情は誇らしげで、笑顔にあふれていました。
 次に学校生活。互いに近所で過ごしてきた仲ではあっても、集団生活では意見が食い違うのが当たり前です。そのようなとき、調和を図りながら前向きに過ごしたいものです。
 年間6回にわたって実施した「ピア・サポート活動」は、自分自身を大事にするとともに仲間も大事にして互いに支え合えるようになるためのきっかけになったことと思います。「上手な話し方」「上手な聴き方」「上手な断り方」「上手な頼み方」「閉じた質問」「開いた質問」「トラブルに巻き込まれない対応」「けんかの仲裁」。ロールプレイで役割を担うことで、相手の気持ちの理解が進んだことでしょう。わたしは、まずはきちんと相手の話を心で聴くことから始めるとよいのではないかと思いました。そのうえで、相手が傷つかぬように配慮しつつ、自分の考えをはっきりと伝える工夫を探っていってほしいと思います。
 後期生徒会では、「校則の見直し」に取り組みました。最終的に検討した項目は「靴下の色」でした。本部役員会、校則検討委員会、班会議、学級会、生徒集会と、協議に協議を重ねてたどり着いたのが、先日の生徒総会でした。ある学級では、「靴下のきまりを廃止して自由にすればいい」という率直な意見が出ました。それがいい、悪いではなく、現状の自分たちの学校生活と照らし合わせ、今、何が必要か、どこまで個人に任せて大丈夫か、誰にとっても公平なきまりかどうかなど、真剣に考え合ったのでした。その議論の過程を忘れてはいけないと思います。個人の自由と公共の福祉とのバランスをとりつつ、わたしたちは集団の中で社会生活を送っているのですね。議論を尽くすには時間がかかりましたが、あなたたちの熱意に感心しました。そこで、わたしは、校則を変更することに決めました。
 新しい靴下のきまりは、次のとおりです。
 靴下は、白・黒・紺・灰とし、ワンポイントまたはワンラインまでは可とする(スニーカーソックス、ハイソックスも同様とする)。
 これから入学してくる将来の後輩にも、今回の校則改定の意図を長く伝えていってください。そして、来年度以降も、第二中学校での生活が誰にとっても過ごしやすくなるように、校則の見直しを重ねていってください。
 本年度は、「響き合う」ことの難しさと達成感の両方を感じ取ることのできた一年間だったのではないでしょうか。来年度は、3年生を送る会で古川久遠さんの語ったように、自信をもって何事にもチャレンジしてください。時に自分の力で。時にみんなと一緒に。
進級、おめでとうございます。

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