3月16日 卒業式
- 公開日
- 2021/03/16
- 更新日
- 2021/03/16
学校の紹介
送辞
今年度は、寒暖差の大きい冬でしたが、最近では、晴天の日には、春の、気持ちの良い日差しを感じられるようになりました。登下校中に見える、愛鷹中の桜のつぼみも膨らみ始めています。通常の学校生活が困難な中、皆様が、無事に卒業式を迎えられましたことに、心からの喜びを感じます。三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生を代表して、心より、お祝い申し上げます。
三年前、期待を胸に、新しい制服に身を包み、この愛鷹中学校に入学したその日から、これまで過ごしてきた日々を思い返し、どのようなことを感じていらっしゃるでしょうか。楽しいこと、苦しいことなどを仲間と共に分かち合いながら、たくさんのことを経験されたことと思います。私たちが、皆様の後輩として、二年前の春に入学した時は、何もわからず、不安な気持ちでいっぱいでした。そのような時、部活動や委員会活動などで、私たちに明るく声をかけて下さり、分からないことを優しく教えて下さいました。その時は、心が温かくなり、安心したことを鮮明に覚えています。
季節は過ぎ、昨年度の春、休校など異例な事態が起こり、皆様も不安な気持ちを持っていらっしゃったと思います。しかし、休校明けには、そのような戸惑いを感じさせない皆様の凛とした姿は、私たちにとって、大きな支えとなりました。そして、今、その頼もしさを改めて感じると共に、皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
皆様との数ある思い出の中で、特に心に残っているのは鷹根祭です。文化の部の合唱の合同練習では、それぞれのパートの声が一体となり、心地良いハーモニーが体育館中に響いて感動しました。残念ながら、本番を体育館でお聞きすることはできませんでしたが、後日、動画を拝見し、皆様一人一人が真剣な表情で歌っている姿や、想いのこもった素敵なハーモニーは、私たちの心に深く響きました。また、体育の部のリレーでは、クラスで一つのバトンを渡していくという力強さに圧倒されました。ゴールまでバトンをつなぐ姿は、毎日の練習の賜物であり、クラスの仲間と培った絆でもあり、とても輝いていました。
また、私は、生徒会活動を通して皆様とかかわる機会に多く恵まれました。例年とは異なる状況での開催となった鷹根祭では、愛鷹中生全員が楽しめるように一生懸命考えて下さいました。他にも、日常の学校生活をより良くするための活動に力を入れて下さいました。皆様が導き出す新しいアイデアは、どれも工夫がなされており、目を見張るものばかりでした。私たちも、臨機応変に、創造力あふれるアイデアが考えられるよう、努力していきたいと思っています。学校のリーダーとして活躍する皆様の近くで、たくさんのことを学ぶことができたのは、私たちにとって、かけがえのない貴重な体験となりました。
そして、部活動では、技術面だけではなく、礼儀や仲間と協力することの大切さを教えていただきました。皆様が教えて下さったこと、伝えて下さったことは、私たちが受け継ぎ、更に活発な部活動にして行けるよう、努めて参ります。
振り返ってみますと、皆様との思い出が次から次へとあふれてきて、改めて、皆様は、私たちにとってかけがえのない存在だったのだと感じています。四月からは、そんな皆様が愛鷹中学校にいらっしゃらないのだと思うと、寂しさと不安が募ります。しかし、これからは、私たちが強い気持ちと責任感を持って、皆様が築き上げてこられた伝統や歴史を引き継いでいけるよう、努力して参ります。どうか、皆様も、愛鷹中学校の更なる成長を温かく見守っていてください。一人一人、進む道はそれぞれ違うと思いますが、この愛鷹中学校での思い出を胸に、私たちの良き先輩として、これからも、輝き続けて下さい。
名残は尽きませんが、とうとう、お別れの時が参りました。結びとなりますが、今後の皆様のご健康と更なるご活躍を、心よりお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。
令和三年 三月十六日 在校生代表 松永 夏実
