本書における私の主張を一言で言えば、


「できる限り人生の実態を自分の目でたしかめつつ、

　自分のありたいようなあり方を工夫して、

　楽しい人生を歩むこと」


である。


私が影響を受けたアメリカの心理学者

アルバート・エリスのいうように、


「人生で八方ふさがりはない！

　Noting　is　awful ！」


という前提に立つことである。








失敗してもよいから、

意識して自分の人生を選ぶこと、

自分が

自分の人生の主人公になることが大切である。


ニイチェの言い方を借用すれば、


「あやまちをおかさない神の奴隷になるよりは、

　あやまちをおかしてもよいから、

　自分が

　自分の行為の主体者になることの方が、

　価値がある。」


ということになる。


それゆえ、少しきざな言い方になるが、


「Being　is　choosing

　人生とは行為選択のプロセスのことなり」


である。





BY　「『なりたい自分』になる心理学」　國分康孝