学校日記

3学期 始業式3

公開日
2013/01/07
更新日
2013/01/07

校長からのメッセージ

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以下、本日の始業式の話の要約です。

 年初めの挨拶を交わしたいと思います。新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今日は寒稽古のような寒いスタートとなりましたが、皆さん元気に登校していました。短い3学期ですが、今日のように寒さに負けずに元気よく登校してほしいなと思っています。 16日間の冬休みでしたが、どうだったでしょうか?充実した冬休みになったでしょうか。
 2学期終業式において、「ぜひ、この冬休みに、じっくりと自分と対話してみてください。」と画面で皆さんに投げかけましたが、「自分との対話」も行うことができたでしょうか。冬休みに限らず、これからも、「自分との対話」がとても重要だと考えています。3学期も自分の対話を大切にしながら過ごしてほしいと思います。
 その理由として二つあります。一つはこの平成25年、皆さんが生きていくこれから世の中や周辺は大きく変動していきそうです。まず、自分以外の世の中や自分の周辺の変化に対して漂うような生き方をしていくと自分を見失います。そのような変化に耐えうる自分の芯のようなものを作ってほしいと思います。そして、自分との対話をしていってほしいです。時には、今の自分に対して「そんな自分でよいのか」という厳しい言葉かけをしなければいけないこともあります。また、自分の周辺には、いろいろな悪意ある誘惑もたくさんありそうです。そのような誘惑に負けないように自分に言葉をかけることも大切です。これが一点です。
 二つ目は、自分自身のことです。自分の心、気持ちの中にも大きな変化があります。1年生から3年生まで一人ずつ違いがあるかと思いますが、皆さんは、大きく波打つ変化の時代、いわゆる青春時代に突入しています。私自身が皆さんの年齢の時代を思い出すと、精神状態は大きく波打っていたと記憶しています。「今日は、なんでこんなにイライラしているんだろう。」とか「今日は、何か気分がいいな。」とか、何が原因でそのような気持ちになるのかわからないけれど、日々大きく波打っているのではないでしょうか?そのような大きな気持ちの変化に付き合っていくのが青春時代だと思います。そこで、一日に一回、気持ちを静めて「自分との対話」を行うことが重要だと思っています。この波は大人になっていくに従ってこの揺れは小さくなっていきます。これを行うことで自分を外から客観的に見つめることができます。そのような時間を持つことができれば、目指すべき目的地に向かって、途中大きな波や風に遭っても、大きくぶれることなく前に突き進んでいけると思います。つまり自分に自信をもつ、自分に軸を持つ、今年度最初に話した「優情と自芯」の「自芯」を持つということです。ぜひ、皆さんがこれから迎え撃つ大きな波や風に負けない「自芯」を持ってほしいと願っています。
もう一つ、昨年末12月22日から2月24日にかけて、東京渋谷にあるBunkamuraザ ミュージアムにおいて「白隠展」が開催されています。この原が誇る白隠禅師が全国でも注目されていますが、本日はその白隠禅師の言葉を紹介したいと思います。
「動中の工夫は静中の工夫に勝ること幾千億倍」という言葉です。これは、仏教的な意味合いが強く、本当の意味から離れてしまうものかもしれませんが、私なりに解釈し、皆さんに合う言葉で表現しますと「『ああでもない、こうでもない』と思案するよりも、自ら一歩踏み出して『行動しながら考えていく』ことで道は開け、自芯も造られていく。」となりました。迷いから放たれない時には、まず一歩踏み出して行動しながら考えていくことが道を開くよい方法だよと言っているのかなと思いました。この方法は、荒川祐二さんの行動と一致しているんですね。自分を変えたいと悶々としていた時、自分ができることとして考えた新宿朝清掃という行動をしながら、感謝の大切さ、素晴らしさに気づいたことによって、変わることができた、道が開けたということです。
 ぜひ、皆さんがよい方向へ「自ら」一歩踏み出す勇気をもって、この新年を力強くスタートしてほしいと願っています。以上で、始業式の話とします。