学校日記

第3学期始業式

公開日
2017/01/05
更新日
2017/01/05

学校行事

以下、本日の始業式の話の概要です。

新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
13日間の冬休み、どうだったでしょうか?日頃できない体験などできたでしょうか?
 私に関する話を二つします。一つは13日間ではないですが、12月22日、終業式でATM物語3を流した日の晩に、先生方で1年間を振り返る会が行われました。その中で、非常に嬉しいプレゼントをもらいましたので、ここで紹介します。その会で、2年の先生方が楽しい出し物を用意してくれまして、その中で使いました。終わった後に校長室に飾ってくださいとプレゼントしていただきました。校長室に飾っておこうと思いましたが、皆さんとともに、この気持ちから平成29年を始めたいと思い、この場に持ってきました。もう一度、ATMという言葉を意識して始めましょう。これが一つです。
 二つ目は、元旦の話です。毎年、初日の出をどこで見ようか考える訳ですが、今年は原中で見ようと思い、学校に来ると大塚教頭の車がありました。「何かあったのかな」と思いましたが、職員室の前にいる金魚の餌をやりに毎日来ているということでした。そして、皆さんがいない教室を見回ってくれていました。感謝の気持ちで初日の出を拝みました。また、元日夕方散歩中、駐車場から出て行く車を見送るおじいさんとおばあさん、車から手を振りながら「じゃあね、元気でね」と声をかける孫たちの風景に出くわしました。車が見えなくなるまで、ずっと見送っているおじいさんとおばあさんの姿を見ますととても温かい気持ちになりました。私たちは一人で生きているのではなく、家族、親戚、先生方など多くの人の思いを受けて生きているということを改めて感じました。感謝の気持ちになった元旦でした。皆さん、どうでしょうか、皆さんも一人で生きているのではなく、多くの人々の温かい思いを受けていきているのです。感謝の気持ちから、平成29年を始めたらどうでしょうか。
 以上二つを年の初めに話したいと思いました。

 それでは、プリントの方に入ります。本日の「あきらめずに 最後まで」シリーズは、少し難しい言葉ですが、「画竜点睛(がりょうてんせい)」について話します。その説明文を読んでみます。
『昔、中国に「張僧繇(ちょう・そうよう)」という画の 名人がいた。
 あるとき、金(きん)陵(りよう)の安楽寺の壁に竜の絵を描いた。全部 描き終わって、最後に瞳を書き入れたところ、たちまち、 その竜が生命を得て、天に向かって飛び立った』

もう少し、詳しく話しますと王様の命令で、安楽寺というお寺に飾る絵を描いていました。その絵に4つの竜を描いていき、瞳の部分だけ残して完成しました。人々が「どうして瞳を画かないのですか?」と聞くと「この瞳を画けば、竜が飛んでいってしまうからだ」と張僧繇(ちょう・そうよう)が答えると、「そんなバカな」と誰も信用しないので仕方なく2つの竜に瞳を描いたところ即座に飛び去ってしまったそうです。瞳を描いていない2つの竜はその絵の中に残ったという話です。
その話から出てきた言葉が、「画竜点睛」です。3年生は修学旅行に行って、お寺にある竜の絵を見た人もいるかもしれませんね。お寺にはよく竜の絵があります。「画竜点睛」の「画竜」とは竜を描くこと、「点睛」とは瞳を入れることを意味しています。「画竜点睛」とは、竜の絵に瞳を入れると考えてください。
 したがってこの話から物事の最後となる大切な所を完全に仕上げることを「画竜点睛」と言います。つまり、「画竜点睛」は、物事の最後の仕上げをきちんと行うことを意味します。
逆に、最後の瞳を入れない状態、最後の最後に失敗する状態を「画竜点睛を欠く」と言います。こちらの言葉の方がよく使われるそうです。最後の最後に落とし穴にはまってしまう状態を「画竜点睛を欠く」と言います。いろいろな試合で最終回とか、あと30秒とかという時、自分が勝っている場合、「もう勝ったな」って思った瞬間に落とし穴があるなんて場合があります。逆に負けている場合、「もうダメだな」と思ったけれど、「あきらめずに 最後まで」取り組んだ結果、信じられないような3点シュートが入ったとか、大逆転してしまうとかあります。このように最後は非常に大切で、ここを最後までやり遂げることが重要だと「画竜点睛」という言葉から説明ができます。
 この3学期は1年間のまとめ、3年生は義務教育9年間の最終段階、ということで本日はこの言葉を用意しました。
ここを間違えずに乗り越えてほしいと思っています。
プリント裏側を見てください。この「画竜点睛」という言葉から私が思ったことを書いてあります。
 もう少しで終わりという時、
 「勝った」、「もう大丈夫」と思う人
 には落とし穴
 「負けた」、「もうダメだ」と思う人
 には最後のチャンス
 いずれにしても
 終わる時には、最後の最後まで
 気持ちを込めてやり遂げる強い心で

ということを年の初めに皆さんに呼びかけたいです。この、3学期、「画竜点睛」の学期、皆さん一人一人がそれぞれの目標をきちんと見据えて日々過ごしていく姿を期待しています。

もう一点、来週13日(金)には、今年も私からの「お年玉プレゼント」を用意しています。きっと大きな力を皆さんに与えてくれるのではないかと思っています。風邪などひかないようにして、私からのプレゼントを受け取ってください。
以上で、始業式の話を終わります。

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