始業式式辞の一部を紹介します。 9月3日
- 公開日
- 2021/09/03
- 更新日
- 2021/09/03
校長あいさつ
十年後の社会を生き抜くために必要な力が四つあると、大阪市立大空小学校の初代校長を務めた木村泰子さんはおっしゃっています。どんな力だと思いますか。
四つとは、「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」です。
その中で、二つの力を取り上げたいと思います。
まず、「人を大切にする力」について。
新型コロナウイルス感染の危機が身近なものとなっている今、どんなに感染対策をしていても、陽性あるいは濃厚接触者になる可能性は、どなたにもありますよね。今、わたしもあなたも既に感染しているかもしれないのです。もし、自分が感染した可能性が高いと知ったら、どんなに心細いことでしょう。友達が、感染したくないからと自分を避けるようになったら、と想像すると、辛く悲しいですよね。ですから、「自分がされていやなことは人にしない、言わない」ということを、始業式に参加しているわたしたちみんなで約束しませんか。一人一人の人権を守るというのは、そういうことだと思います。
次に、「チャレンジする力」について。
人は、失敗して挫折することを恐れるあまり、自らは行動しないで自分を守ろうとしがちです。でも、社会に出たら「ピンチを切り抜ける」人を必要とされます。失敗したら、やり直せばよいのです。どうやり直すかを考えることが大切です。人の失敗を見たとき、それを叱ったり笑ったりするのでなく、「大丈夫?」と見守ってあげると安心できます。そういう学級風土があれば、わたしたちは思いっきり物事にチャレンジすることができることでしょう。日々の授業や係活動から学校行事に至るまで、いろいろなことに安心してチャレンジし合える仲間でありたいと思います。