入学式式辞より 4月7日
- 公開日
- 2022/04/07
- 更新日
- 2022/04/07
校長あいさつ
入学式の式辞の一部を掲載いたします。
第二中学校区小中一貫教育目標は「自立した生徒」、本校の学校教育目標は「豊かな心をもち、進んで自己の向上に努めるたくましい生徒」です。そして、本年度の重点目標を「自ら判断し、やり抜き、響き合う」としました。
あなたは、何らかの問題が発生したとき、今自分はどうしたらよいか、適切に判断し、行動に移すことができますか。これはなかなか難しいことですが、中学校生活三年間を通して実現できるようになってほしいと思います。どうしても今は、保護者の方や先生方に、安易に判断を委ねてしまいます。注意深く生活していろいろなことに気づき、自分なりに考え、最善の方策を選んで実行し、最後までやり抜く態度こそ、今の二中生に求められています。
さらに、自分だけでなく、周囲の人たちと励まし合い、切磋琢磨し合うことも大切です。自分一人では挫折しそうなことも、皆で取り組めば乗り越えられる場面が必ずあります。まずは相手の声に耳を傾け、その人の考えを認めていきましょう。自分とはまったく違う考えであっても、否定するのでなく、理解しようと努めるのです。そのうえで、自分というものをはっきりとさせるのです。集団の中では、だれもがかけがえのない存在です。目立たなくてもいい。明るく前向きに過ごすことによって、あなたに励まされる人が必ずいます。自信をもって生活してください。
(中略)
あなたが将来なりたい職業は何ですか。
先日新聞で発表された、二〇二一年度の中学生対象の全国調査では、男子の第一位は会社員、第二位は公務員、第三位はITエンジニアやプログラマー。女子の第一位は会社員、第二位は看護師、第三位はお医者さんでした。
時代の変遷とともに、中学生がなりたい職業も変化していますが、わたしは、あなたがあなたらしく輝くことのできる職業を見つけてほしいと思います。できれば、何か人の役に立ちたいという思いをもって、あなたの将来を夢見てほしいと思います。「ワクワクする夢をもつことは、成長し続けるための原動力」であると、東京オリンピック自転車競技銀メダリストの梶原悠未(かじはら ゆうみ)さんはおっしゃっています。
でも、中学時代に夢見た職業に、実際に就ける人は、そう多くはいないでしょう。結果的に夢見たものとは異なる職業に就いたとしても、なりたい自分を目指して地道に努力をしていくことこそが大切だと思います。その努力があなたの人間力を形作るに違いありません。小刻みに目標を立て、一歩一歩進んでいってください。あきらめずにチャレンジしていってください。
三年後、後ろを振り返ったときには、ずいぶんと高い所に立っている自分自身に驚くに違いありません。あなたの成長が楽しみですね。