学校日記

修了式 校長式辞

公開日
2018/03/20
更新日
2018/03/20

学校のようす

今日で平成29年度が終了します。
先ほど代表の人に渡したのは、修了証書です。修了証書というのは1年生ならば1年生で、2年生ならば2年生で学ぶべき事が全部終わりましたという証です。
今年1年間の皆さんの活動を見ていて、1人1人が多くの場面で活躍していたと思います。心も体もすごく成長しました。
特に、3学期は、1年生も2年生も、次の学年への準備と卒業した3年生から金岡中学校をしっかりと引き継ごうという気持ちが伝わってきました。3年生を送る会もたいへん素晴らしい会であったと思います。
勢いのある金岡中学校になってきていることをとても嬉しく思います。
ところで、4月から今までで1日も学校を休んでいない人はどれくらいいますか。インフルエンザやお葬式などで学校を休んだ場合は欠席にはなりません。
手を上げてください。
学校を休まないことは素晴らしいことです。拍手をしましょう。
卒業した3年生は3年間1日も休まなかった人が49人もいました。さらに、小学校から9年間1日も休んでいない人が4人いました。9年間だと約1800日以上学校を休んでいないことになります。年々学校を休まない人が増えています。とてもすばらしいことです。
病気なのに無理をする必要はありませんが、来年度はもっともっと多くの人が学校が好きになり、欠席する人が少なくなるといいなと思っています。
金岡中学校は「豊かな心をもち、自立をめざすたくましい生徒」を目標にしています。
金岡中の目指してきた自立は、自分で起きて、着替えて学校へ行く。人に言われなくても整理整頓ができる。こういった生活習慣的なことだけではありません。
皆さんが目指してきた自立とは、自分がやりたいことを、自分で見つけて、自分でどんどんやっていくということです。つまり、自己実現力のことです。
自己実現力がある人は、勉強、部活、日常生活、将来の夢など、自分でやりたいことを見つけてどんどんやっていきます。そういう人は同時に自己肯定感も高いので、「これをやりたい。自分ならできるはずだ」と考えて、自分でスイッチを入れ、自分自身のエンジンをかけて一生懸命がんばります。
自立を目指す時、自立と孤立を混同してはいけません。自立するというと自分だけで何でもやろうという人がいます。頼ることも頼られることも拒否しようとします。これは自立でなく孤立です。
一人で生きている人はいません。自分の能力の範囲で解決できることには努力を惜しまず、自分の力が及ばない時には適切な支援を求められる。本当の自立とはそういう事です。
もし今「目的が見つからない」「判断に自信がない」と行き詰っているのなら、支援を求めていいのです。「ここまでは自分で考えた、ここから先を助けて欲しい」という人を救い上げてくれる人は必ずいます。本当の自立のためには適切な支援が必要なのです。
支援してもらった恩を忘れず、他の人との関りを大切にしながら自分の方向を定めて行く。そうすれば、かつては頼らなければ解決できなかったことが自分の力で解決できるようになります。
皆さんは家族や友人、多く人に支えられています。そして皆さん一人一人もお互いを支えあっています。
多くの人との交わりの中では、時には人と自分を比べたりすることもあるでしょう。むしろそのことの連続かもしれません。
どうか、他人に勝つことよりも、自分に負けない人間を目指して下さい。そして、自分のためにだけでなく、人のために、汗と涙を流せる人になってほしいと思います。
苦しいからといって、逃げ出したり、人のせいにして恨んだり、いらいらを人にぶつけたりするようでは、自立できていません。
自立するということはそういうことだと思います。
最後に相田みつをさんの「エンジン」という詩を読みます。
 エンジン
 あのねえ
 自分にエンジンをかけるのは
 自分自身だからね
29年度に引き続き、30年度も、自立するために、「たくましい体」と「たくましい心」を身につけてほしいと思っています。キーワードは「たくましい」です。
4月からは新しい学年になります。30年度もがんばりましょう。

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