国語科だより〜小説の読み方〜
- 公開日
- 2020/05/11
- 更新日
- 2020/05/11
学校の様子
今日は、小説の読み方です。
読解は、登場人物の心の変化を「共感」あるいは「反感」などを持ちながら理解することです。
登場人物の心の状態は、直接「うれしい」「かなしい」と書かれることもありますが、だいたい「行動」で表されることが多いですね。「涙を流した」これは行動です。それは「悲しかった」のか「うれしかった」のか「苦しかった」のか「せつなかった」のか、それを理解しながら読むのです。中には、登場人物の心なんか読めないという人がいますが、文章の中に根拠になる言葉があるはずです。キーワードがあります。根拠になる言葉がはっきりしないと、ただの空想になってしまいます。根拠のある言葉がつながって、文脈ができます。山脈と同じで、文脈もきちんとあります。根拠の言葉を踏みながら進まなければ、文章を適切に読めません。山ならば、滑り落ちてしまいます。
たとえば、「苦しい」と「せつない」は少し似ていますが、違う感情です。すべて同じ意味なら、言葉は一つですむはずです。「違い」をよく考えて見ましょう。意味だけでなく、文字もひらがな、カタカナ、漢字。和語か漢語かなど。
自分の心の中に言葉を、語彙を増やさないと浅い読みになります。辞書を引いてください。類義語を探してください。あなたの心が豊かになります。