柳は水辺に多く生えている植物です。枝がしなやかで、風にさわさわと揺れますね。

　昔は旅をするとき、今よりずっと危険でした。そこで、いろいろおまじないをしました。３年の教科書P174に「元二の安西の使ひするを送る」という王維の詩がでています。シルクロードを遠く旅することは、時に死を意識することでした。そこで、無事に帰ってこれますようにと、柳を折って、環にして贈りました（折楊柳）。おまじないですね。ですから、旅館のそばには、柳があったのです。そんな背景を知ると「客舎青青柳色新（かくしゃせいせいりゅうしょくあらたなり）の意味が深く思われますね。うわべの意味だけでなく、その当時の人たちの文化を知ると、もっと深く味わえますね。

　みなさんが、無事に学校に帰ってきてくれて、本当にうれしいです。
　明日、来てくれる人たち、待っています。