国語科だより 〜五月雨・五月晴れ 〜
- 公開日
- 2020/05/21
- 更新日
- 2020/05/21
学校の様子
五月も後半になりました。「五月」を使った正反対の言葉、「五月雨(さみだれ)」と「五月晴れ(さつきばれ・ごがつばれ)」を知っていますか?
【五月晴れ】
五月晴れとは梅雨の合間の晴天を言います。
五月と言えば晴れのイメージが強いかもしれませんが、実は一年の中で最も雨が多い月です。
【五月雨】
五月雨とは旧暦の五月(今で言うと6月〜7月)に降る雨、つまり梅雨(つゆ)のことです。
芭蕉の有名な俳句に梅雨の時期の情景を詠んだものがあります。「奥の細道」の旅の途中に最上川を通った時に詠みました。この句を芭蕉は何度も推敲(すいこう・書き直し)をしています。梅雨による水量の多さを眺めて最初の句を作りました。風が吹き抜けていきます。
五月雨を 集めて涼し 最上川
しかし、流れの激しい最上川を舟に乗ることで、水の多さを体感します。舟はゆれたのかもしれません。そこで次の句に変えました。
五月雨を 集めて早し 最上川
※学習課題(挑戦してみよう)
・最初の句と、次の句とは、どこが違いますか?
・この季節、なぜ雨が多いのか、気になる人はしらべるのも良いですね。