国語科だより〜紅花 1〜
- 公開日
- 2020/06/24
- 更新日
- 2020/06/24
学校の様子
紅花からつくられる色、紅(くれない)を知っていますか?
紅花は、黄色い花ですがよく見ると真ん中が赤みを帯びています。
水にさらすと、黄色の色素が抜けます。その後、烏梅(うばい・・・梅を燻製にすると真っ黒なのでカラスの黒の梅と書きます)と煮た汁で布を染めたりしました。
日本には、さまざまな色の名前があります。それだけ、細かく色を区別して楽しんだのですね。赤だけで、紅(くれない)、紅色(べにいろ)、緋(ひ・あけ)、朱色、茜(あかね)、猩々緋(しょうじょうひ)などなど、たくさんあります。
菊池寛の小説「形」の中には「猩々緋の羽織」(しょうじょうひのはおり)が出てきます。有名な槍の名手の戦の装いです。若武者に貸してほしいと頼まれて、貸したところ、
普通の装束だったので、敵は「槍の中村」と気づかず、果敢に挑んでくるので、命を落としてしまったという話です。よかったら、「青空文庫」で読んで見てください。